2012年 11月 26日 (月)
〜Buon giorno!Italia〜【ボローニャ中央市場】
by トマトラヴ
朝4:30
CENTRO AGRO ALIMENTARE BOLOGNA
(通称CAAB) へ
ここはボローニャにある中央市場で、エミリアロマーニャ州最大の市場です。
日本の市場と違って、毎日同じ時間に開くのではなく、
月・木・金は深夜0:30から開きますが、通常はもっと遅い時間に開きます。
早い時間から開市する日は、輸出向けの商品がある日なのだとか。
訪れた日はちょうど4:30からの開市でした。
野菜・果物のほかに、魚や肉、卵な ども取り扱っています。
日本の市場を想像していくと、何か違う...
とても静かな感じです。
野菜は通常、前日の夕方16:00頃から随時各産地より持ち込まれてきます。
入荷した商品は全てコンピューターで管理され、
トレースが取れるような状態になっています。
入荷する商品にはそれぞれ細かく規格が決まっており、
その規格に合っているかどうか、品質の良し悪しなどを検査役がチェックし、
その日の価格を決めていきます。
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検査役は本当にその商品の価格が適正なのかなども
厳しくチェックしていきます。
こちらはその検査役の方。
この仕事について6年目。
市場の中を案内していただきました。
市場でまず気が付いたことは、ゴミが落ちていないこと。
とてもきれいです。
また、直置きされた荷物は一つもありません。
商品の置き場と通り道のゾーニングもしっかりとされていて、
イタリア人の美意識の高さに驚きました。
陽気なノリのラテン系。
というイメージからは想像できないきれいな市場でした…
(イタリアの方、ごめんなさい...)
入荷の野菜や果物は木箱やコンテナに入っています。
箱にはそれぞれ番号がついており、これが生産者識別番号となっています。
入荷商品は売り先が決まると、引取り用の札が付けられます。
引取りには日付のほか、時間が「分」単位まで 記載されています。
時間を過ぎても引き取らない場合には、「引取り手数料」が別途かかってくるのだとか。
ここは、ラテン系のイタリア人ならではなのかな...。
(ここまで厳密にしないと取りに来ない???)
また、用紙の一番下にあるバーコードを引取りの際に出口で読み取ります。
これで、入りと出の管理を行っています。
ユーロ圏や、アメリカ、フィリピン他海外から入荷する商品とは別に地場でとれる、いわゆる「ボローニャ近郊野菜」を取り扱うスペースへ向かいました。
こちらでは約50〜60種類の商品が取引されていました。
日本で見る野菜もありますが、見たことのない野菜もたくさん。
そして、鮮度が非常に良いです。
ミックスレタスに、チコリフリーゼ、ロメインレタス、カステルフランコ、ロマネスコなど...
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オリーブに変わった形のかぼちゃ
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それぞれの野菜、色がはっきりしています。
驚いたのは、野菜の横に腐った玉葱???
ではなく、グリルした玉葱とビーツ、そしてかぼちゃに焼き芋。
一緒に売って大丈夫なの???
食べ方もわかりませんが、イタリア人はすごい事考えるのですね..
価格は日本と似たような価格帯もありましたが、
ほとんどは「安い」という印象。
菜の花に似た、チーマディラパはキロ60セント(約65円)
収穫の始まったオリーブ。
こちらはプーリアという地域のブラックオリーブ
キロ1.6ユー ロ(約171円)
ラディッキオ(トレビス)はキロ1.5ユーロ(約160円)
ラディッキオの種類で、葉が細長く、葉先がくるりとカールした姿が美しい
タルティーボ キロ5〜6ユーロ(約540〜640円)
そして、やはりイタリアといえば「トマト」
トマトのコーナーには大小、形も様々なトマトがたくさん。
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料理によって使い分けるようですが、日本のように丸い(楕円も含む)だけではなくこれもトマト??と目を疑うようなものまで数多くあります。
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カルチョフィ(アーティチョーク)
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フランスのぼってりした丸い形の物とは違い、こちらはややシャープな形をしています。
きのこもありますが、ボリュームが違います。
手のひらよりも大きなヒラタケ。
味は大味?と思いきや、レストランでいただいたものはとっても美味でした。
茄子もとにかく大きい!
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金柑(キンカン)なんかもありました。
こちらの 金柑は長細いんですね。
とにもかくにも 鮮やかな色彩の野菜に目いっぱい触れることができました。
市場への野菜の販路は2種あり、生産者が直接販売するものと、
仲卸に依頼して販売するものとがあり、後者の場合、生産者は仲卸に、
販売価格の12〜13%の手数料を支払うのだそうです。
日本の市場と同じようにセリも行われるとのことでしたが、
当日は静かな感じで、セリは行われていなかったようです。
時間はアッという間に過ぎてしまい、 もっと時間がほしい(TへT!
という状態でした。
余談ですが、イタリア人も 柿が好きのようです。
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イタリア語で柿は「 KAKI」そのままです(笑)
平種無しのような扁平の物と、 富有柿のような丸いタイプの2種類がありました。
日本の市場とは違い、すべての商品が大事に販売されているような
印象を受けました。
今回訪れた市場は建物が建設から10年とまだ新しこともありますが、
どこに行っても場内に ゴミが落ちていなかったり、 直置きがなかったり。
見習うことがたくさんありました。
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また、箱の入れ方に関しても、ある意味 美的センスのようなものを
感じる商品さえありました。
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