2013年 4月 17日 (水)
4月17日 川内村植物工場便り
by KiMiDoRi研究室
株式会社 KiMiDoRi所属の兼子です.
本日,川内村植物工場では 放射性物質測定器の取り扱い講習がありました.
こんな機械です.
すりつぶしたレタスを
容器にみっちり詰めて(ここが重要!)
測定機械に入れます.
約10分でレタスの放射性物質の測定ができます.
今回,講習のためスーパーで買ってきた茨城県産レタスからは放射性セシウムは検出されませんでした.
植物工場で栽培された野菜も,定期的にこの機械で放射性セシウム量を測定していく予定です.
また,これより簡易ではありますが,別の放射性物質測定器で出荷する
すべての野菜の放射性物質量を調べ,消費者の皆様に結果を開示していきます.
川内村植物工場で育てた野菜が出荷できるようになるためにはまだまだ時間がかかりますが,それまで皆様に安全・安心な野菜を届けるためのシステムを万全に整えていく所存です.放射性物質検査システムについては,また詳しくお伝えしたいと思います.
さて,次は実際に植物を生産する場についてのご紹介です.
こちらは,栽培室内にあるエアコンです.
本植物工場では気温制御のために栽培室一部屋につき,10台ほど取り付けてあります.また,工場の壁は断熱パネルで出来ているので,外の気温の影響を受けにくくなってます.
栽培環境の温度管理は,非常に重要です.好適な温度下では効率よく栽培が出来ます.また,増収を図るためには日中は気温を高めに,夜は低めに管理するのがよいとされています.
逆に,極端な高・低温は収量や品質の低下を招きます.ここ数年は夏や冬の気候が厳しく,野菜の価格高騰が話題となることもありました.
収量・品質の安定のため,植物工場内では作物に好適な気温を維持できるよう設備を整え,コントロールできるようにしているのです.
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