まつのベジタブルガーデン
by トマトラヴ
有機野菜や顔の見える野菜が中心
地方の伝統野菜も取扱っていました
長野川上からの朝どりレタス
毎日収穫した時間を表示。農家さんの協力なしではできません。
赤や黄色の塗りの器。ちょっとモダンでしょう?
黒地にレタスの緑やトマトの赤が目立ちます
もちろんフルーツも旬のものをたくさん取り揃えていました。ブドウはパックではなく袋に詰めて。エコ
有機のこだわり調味料の数々
トマトをカラフルにディスプレイ。こんなことまたやりたいと思っています。
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2003年まつのは、二子玉川の高島屋の南館に「まつのベジタブルガーデン」をオープンいたしました。
レストランで使われているこだわりの野菜を多くの方に。
安全で安心して美味しく食べられる野菜をお届けする。
というコンセプトのもと、旬の美味しい新鮮な野菜を販売していました。
お店は今までの八百屋ではなかった色「黒」を基調とした内装。
「野菜に黒い色」というのは最近のスーパーなどでは珍しくありませんが、当時まだこのときは本当に珍しく、他の八百屋さんとは一線を置いた存在でした。
黒にレタスの緑がとても映えていました。
また、野菜を入れている器もちょっとこだわり。
カラフルなカラーですが少し和のテイストも入れた塗のお皿たち。
これも野菜が美味しく見える演出でした。
有機野菜や、こだわりの生産者の野菜、レストランのシェフが一押しの野菜、地方の伝統野菜など数多くの種類の野菜や果物を取り扱っていました。
オープン当初の目玉は「朝どりレタス」
長野県は、川上村レタスの日本一の産地。ここから毎朝まだ暗い明け方3時〜4時ころに収穫されたレタス達が、夏場の限定でしたが、毎日お店に届いておりました。
定番のレタスや、サニーレタス・グリーンリーフのほかに、レストランでしかほとんど食べることができなかったフリルレタス・ロメインレタス・ピンクロッサなどの珍しいレタスまで。
自社産地である「まつの菅平農場」や協力産地の「小川グリーン研究会」から届いていました。
このレタス目当てにお店にいらしてくださるお客様も多くおりました。
まだエコという言葉がなかったこのころに、まつのベジタブルガーデンはかなりのエコだったのです。
トマトが乗っているトレーは紙のトレー果物やレタスを入れる袋も紙の袋。過剰な包装はあまりせずに素材で勝負!でした。
今思えば時代の先取りだったのですね...。
更にお客様の楽しみ?は、日々入る美味しい野菜の試食達。
トマトの試食は3種類くらいの食べ比べが定番。
「試食はどんどん出しなさい」
「食べてもらって納得して買っていただく」
というのが社長のモットー。
試食には様々なアレンジをしたものです。
ゆめのコーンという美味しいとうもろこしが届いたときは、その場で蒸かしてご提供。
更には生でも美味しいとうもろこしをそのまま食べていただくなんて言うのもありました。
南瓜が美味しい時期には試食の待ちの列ができたほどです。
静岡から肉厚の椎茸が届いたときはあたり一面バターとお醤油のいいに匂いを漂わせてのバター焼きの試食なども。
毎日様々な野菜と一緒にその野菜の食べ方もご説明しながらの販売でした。
野菜嫌いのお子さんがいるご家庭では、
「人参やトマト嫌いなのに、ここの野菜食べさせたら食べれるようになったんです。」
というお話をいただいたり、小さい子が自ら試食の人参やトマトを食べたりなどということもあり、うれしく思ったものです。
残念ながら現在お店はありませんが、またいつの日か、まつのベジタブルガーデンを再開を夢見ています。
旬の野菜や果物をより多くのお客様に食べていただけるように。
その場で飲めるフレッシュジュースバーや、カットフルーツや、フルーツたっぷりのゼリーなども併設で販売できたらと思っています。