[ジュニア野菜ソムリエERI]
2013/02/05(火) 18:00
ブドウの剪定を学んで…♪〜前編
by ジュニア野菜ソムリエERI
先日、山梨県韮崎市でブドウを栽培している
フォレストサイド横森ぶどう園
の横森政純さんを訪ね、
ブドウの剪定について教えていただきました。
(前回の記事→
http://www.matuno.co.jp/blog/blog.cgi?n=1341&writer=ERI)
ブドウの収穫は7月から10月くらいまでですが、
それ以外の期間にやらなければならない作業がたくさんあります。
その一つが冬期間の 剪定 作業です。
剪定はブドウの木の落葉後、寒い冬の間に行います。
ブドウの収穫順に剪定も進めていくということで、
まずはデラウェアから始め、
今はピッテロ・ビアンコやピオーネの木に取り掛かっています。
さて、剪定の目的とは…
樹勢を整える
着果量の調節
病害虫の防除
など。
こんなに広いブドウ棚のどこから手をつければいいのか…
悩んでいる私に、
「まずはこうやって座って、下から見上げるんだよ。
よく眺めて、隣の枝との間隔を見ることが大切だね」
と横森さん。
そして、実際にブドウの枝を持って説明してくれました。
合い言葉は…「切って切って残す!」
ブドウの枝は左右交互に芽が出てきますが、
その芽を良く見ながら、
左右のバランスが良くなるように
枝を切り落としていくのです。
「切って切って残す」という言葉のように
2つおきに芽を残していくのが原則ですが、
やはり相手は植物、なかなかそうもいかない場合が多々あり、
その都度よく考えながら枝のバランスを整えていくそうです。
私も実際に剪定バサミを持ってやらせていただきました♪
剪定のコツは「樹をコンパクトにする」こと。
でも、枝1本切る勇気もない私…
剪定作業はやはり「経験」と「思い切り」が必要だと実感!
どんどん作業を進める横森さん、
時にはこんな大きなハサミを使って、
太い枝を切り落とすこともあり…
切り口にはこのように
殺菌剤を含む癒合剤を塗っておきます。
「ブドウの枝も痛いと思うから、
ちゃんと薬を塗ってケアしてあげないとね」
という言葉にブドウへの優しさが感じられました。
ちなみに、先端で切り返しをする際には、
ちょうど芽の真上を切らなければならないそう。
これを「犠牲芽(ぎせいが)剪定」といい、
節の壁が残ることで凍結を防ぎ、
枝が寒さから守られるということです。
また、昨年のブドウの蔓が
ワイヤーに残っていることも多く、
病気が越冬してしまうため、
しっかり取り除いておかなければなりません。
こんな風にいろいろと細かい作業をこなし、
剪定が済んだブドウ棚は、
こんなにスッキリしています!
これを「長梢(ちょうしょう)剪定」といいます。
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