お客様の声
オレンジを切ったら中が黒い
お客様より「オレンジを切ったら中が黒い」とのご連絡をいただきました。
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受粉の段階で花の内部に土壌菌が入ったことによる「中腐り」が考えられます。産地の変更や試し切り検査等の対策を行ってまいります。
商品を確認したところ、中心部分が黒く腐り、カビの発生も見られました。
青果物の品質確認で困難な状態の一つに、この「中腐り」があります。中腐りの原因はいくつかありますが、今回の黒変原因は、オレンジの果実が木に生る前まで遡ります。
オレンジの果実はご存じの通り、オレンジの木に花が咲き受粉し実が生ります。豪雨や強い風により、土が花に付着することにより、土壌菌が花を通じて将来果実になる部分「子房」に入り込むことがあります。土壌菌は果実の中で繁殖し、今回のような腐りを引き起こす場合があるのです。
また、柑橘も土物野菜同様、収穫後に貯蔵を行い順次出荷をされるため、貯蔵時間が長いものはその腐りの進行度合いが高くなります。
この症状は、土の跳ね返りを受けやすい木の下の部分に生った果実に見られる傾向があります。そのため、収穫時に症状のあるものと無いものが混合されてしまうことが多く、発見が難しい症状になるのです。
弊社では、今回のような症状が出た場合、下記対策を行っております。
(1)産地の変更
今回は、南アフリカ産からオーストラリア産に変更を致しました。今月中にアメリカ産が入荷する見込みです。(2)試し切り検査
品質が安定するまで、輸入柑橘(オレンジ・グレープフルーツ・レモン)は、ロット毎に試し切りを行い中身を確認し出荷をしております。今後も商品状況に応じて、産地選定・品質確認を行ってまいります。