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まつのクッキングプランナーの土田美緒です。 三寒四温の季節、今日からは寒の戻りで全国的に真冬の寒さとなりましたが、その中でも時折差す明るい日差しに、春の訪れを感じます。
まつののセンターのすぐ側にはちょっとした桜並木があり、その美しい開花をキッチンスタッフ一同心待ちにしながらランチをお届けしています。
そんな中、先週は雛祭りをお祝いして「特製ちらし寿司」をランチで提供しました。
「特製」の秘密は「赤かぶ」。赤かぶの甘酢漬けの酢を「すし酢」に使った、ほんんのりピンクのちらし寿司です。
しっかりと赤い色を出し、食感良く仕上げるために、赤かぶは皮を薄くむき、塩でしんなりさせた後、煮立てた甘酢に漬け込みます。1日置けばかぶも甘酢も鮮やかな赤色に。
そのほか油揚げや人参、国産しいたけをたっぷりと甘辛煮に仕上げていきます。錦糸卵も1枚1枚、スチームコンベクションを使いながら丁寧に焼き上げ、ちらし寿司の味のアクセントになるレンコンも甘酸っぱい酢蓮根にして準備万端。
提供当日、赤かぶの甘酢を昆布だしと一緒に炊いたご飯に混ぜて可愛いピンクの酢飯に。具材もたっぷりまぜて、春らしく絹さやなどを飾れば完成。美味しい笑顔で食べてくれました!
多国籍の従業員が働くまつのでは、食の好みも様々。ちらし寿司を食べたことがないという従業員には食材の説明をしながら、「美味しいから食べてみますか?」などコミュニケーションを取りながら盛り付けて提供するのも楽しい時間です。
さて、日本各地の土地や気候に合った品種が生まれ、80品種以上が栽培されているという私達に馴染み深い「かぶ」。
今回使用した「赤かぶ」は秋〜冬にかけて出回る品種ですが、実は美味しさの旬が2回があることをご存知でしたか?
【秋かぶ】
10月〜1月にかけて収穫される「秋かぶ」は寒さにあたって甘みが増しているため、生食はもちろん、ポトフや煮物など加熱してたっぷり食べるのもおすすめ。
【春かぶ】
春の七草の「すずな」の別名でもお馴染みの3月〜5月にかけて出回る「春もの」のかぶはその柔らかさやみずみずしさが特徴。甘酢漬けや塩もみしてサラダ風に食べたりと生食向きの美味しさです。
また、「かぶ」は美味しさだけでなく優れた栄養素を含む嬉しい食材です。
【根部】
アミラーゼ(消化酵素/胃もたれや胸やけの予防・改善)、ビタミンC(免疫力増強、細胞の老化防止)、カリウム(高血圧予防)などを含みます。
【葉】
緑黄色野菜で、β-カロテンやビタミンC、鉄、カルシウムなどを含み栄養満点。
保存時は葉付きのままだと根部の栄養素が葉に行ってしまうため、葉と根を切り離し、それぞれ乾燥を防ぐためラップに包んで野菜室へ入れて美味しく召し上がってください。
旬のある野菜や果物を調理することで季節の移り変わりを感じ、新しく迎えるシーズンの到来に心踊ったりと、日々のランチを作りながら驚きや喜びを味わっています。
多忙な日々の中で忘れがちな「食を通じた季節感」を大切にしたランチは、旬の美味しさを逃さず新鮮な野菜・果物をお届けするまつのだからこそ。今後も美味しく提供して参ります。
お近くにお越しの際は従業員の笑顔と活気溢れるまつのキッチンに、皆さまぜひお越しください。