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未だ梅雨が明けず、本来もう少し気温が高いはずが低温長雨が続き、梅雨明け後の天候次第では更に状況が悪化することも予想されます。コロナ禍で自粛が続いた中、全体的な作付けをリセットした矢先でのこの天候災害で、ここ数年例を見ない状況になってきております。
以下、現状の産地状況、品質状況をお伝えいたします。既報とあわせてご覧ください。
【第一報】令和2年7月豪雨による影響(2020.07.09)
【第二報】令和2年7月豪雨による影響(2020.07.13)
【第三報】令和2年7月豪雨による影響(2020.07.18)
レタス・リーフレタス類
夏場の主力である長野県の高原産地も豪雨で冠水の被害を受けました。
収穫ができないだけでなく、今後のための作付けもできていない状況です。
この状態は8月中旬まで続く見込みでそれまでは悪化の一途、ほぼ回復は見込めない状況となっております。
9月以降収穫予定の畑も水が引かないため、圃場内はほぼ酸欠状態。冠水により畑全体に病害菌が蔓延し、植わっている苗も腐敗してきてしまいます。
8月中旬以降の回復は梅雨明け後の天候次第となり、影響がかなり長引くことも予想されます。
[お客様へ引き続きのお願い]
通常時の品位、量目を維持することが難しくなっております。他品目への代替のご相談をさせていただく場合もございます。何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
茄子、ピーマン、長茄子など果菜全般
高値疲れによりいったん相場は緩んだものの、出荷産地が状況好転したわけではなく、引き続き日照不足による生育不良。出荷量が少なく品薄高騰が続いております。
馬鈴薯、人参
引き続き品薄高騰中。8月に入り北海道産が徐々に増加してくると状況は緩和されると思われます。
玉葱
佐賀県が豪雨被害を受け出荷量激減のなか、群馬県、栃木県なども生育不良により徐々に高騰しております。北海道産が始まるまでは高値が続く見込みです。
ほうれん草、小松菜、にら、水菜等、青菜系、ハーブ等
傷みが多く品質不良が多発しております。市場でも仲卸各社が購入したものの品質が翌日までもたないため、返品となった商品が多く見受けられる状況です。
ハーブは各産地とも圃場廃棄が多発、生育不良により出荷量が大幅に減少。収穫するものがほとんどない生産者も多数出る状況となっております。
キャベツ、白菜
キャベツは病害による傷みが多発。白菜は畑で巻かずに結球不足、軽量。日照不足により生育が停滞し、次の収穫予定の物が大幅に遅れており、端境が発生し品薄高騰となっております。8月1週目には少しづづ回復に向かう見込みです。
トマト
花落ちの段の収穫時期に入り、出荷量が減少しております。来週も引き続き品薄高騰、8月に入ると増加に転じ、お盆前の週にピークを迎える見込みです。
その後、現在の花飛びの段に入るお盆明けから9月にかけて各産地とも激減が予想されております。
そのほか促成小物、季節商材、際物
いずれも不良品が多く、畑でとけてなくなってしまう物が多数出ております。芽蕪や葉付のミニにんじん、葉付のミニだいこん等はほとんど入荷が見込めない状況です。
桃、梨
桃は4月、5月の天候不順により着花数が少ないところ、6月以降の長雨によりかつてないほどの雨量、日照不足に見舞われています。圃場での傷みで産地廃棄も大量に出ており、糖度もあがりにくく本来の味まで到達できないなど、厳しい状況が続いております。
桃の出荷量は例年の7割程度の見込み。出荷できたものも、収穫後の経時劣化が速まっており、また外観からは判別のつきにくい内部の傷みも多発しております。
梨もほぼ同様で、今年は品質・食味ともに不良が多くでる見込みです。
お客様には皆さまには大変ご迷惑をおかけいたしますが、弊社といたしましても最大限の努力をし、代替え等のご提案と合わせて、何卒ご理解・ご協力をいただけますようお願い申し上げます。