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猛暑による産地状況

全国的な猛暑の影響で、各産地で生育の影響が出ており、2007年や2010年に起きた異常高温に似た状況となっております。品目別に現状と今後の見通しをお伝えいたします。

きゃべつ、白菜

主要産地の群馬、長野は高温および干ばつ(雨が無い)の影響によって生育が不良、小玉傾向で生産量が減少しています。

だいこん、人参

主要産地の東北、北海道は長雨の影響によって畑の水が乾かず、酸素欠乏によるひび割れや折れが多く発生しております。また、高温のために、曲り、ねじれ、固くなる等の生理障害が発生しています。全般的に出荷量減少、肥大せずに細い物が多くなっています。

トマト、ミニトマト

主要産地の東北、北海道では、日照不足によって生理障害(色むらや実の変形)が多く発生しております。岐阜、福島などでは高温による花落ち(暑さによって実が付かない)が発生しており、8月中旬には出荷量が激減の見込みです。

レタス類

主要産地の長野県では、先日までの長雨日照不足の影響により生育不良が続いており、小玉傾向です。加えて先日来の高温と干ばつによって、畑で傷みが発生しており出荷量が減少しています。この暑さが続くと、玉レタスの結球不足(丸くならない)やリーフ系のトウダチ(上に伸びてしまう)が発生する見込みです。

きゅうり、その他果菜類、豆類

関東近県の猛暑(日照量)により、生育が促進され、産地的な終了時期が前倒しになっております(生育前進により切りあがりが早まっている)。反面、次の主要産地の東北地方が日照不足による影響で生育が不良であり、出荷量が増えてこず、品薄となっております。

葉物類、促成小物、ハーブ類

暑さによって畑で作物の傷みや変色、枯れが多く発生しており、輸送や保管にも経時劣化が起こっています。出荷量は激減しています。

果物

積算温度(※)によって全体的に非常に前進傾向。ピークも短く、産地出荷終了が2週間以上早まる見込みです。いつもある時期には、今年は物がありません。
※農作物の収穫時期などの目安にする指標。栽培期間の日平均気温と品目ごとの基準温度との差を合計したもの。

その他

高知県産
ししとう、米茄子、ミョウガ等は、先日の大雨洪水被害

福岡県産
小葱、ハーブ類、ラデッシュ、サラダ菜は、先日の大雨洪水被害

中四国産
きゅうり、なす、ピーマン等影響が大きく出ています。

現在のところは野菜・果物全般、被害を受けていない物(産地)はなく、8月以降は品薄高騰が見込まれております。今後、気温が下がり、適度な降雨があれば回復が期待できます。

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