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4月の大雨・低温、5月の高温による産地状況

4月の記録的な降雨量と全国的な低温傾向、5月の高温により各品目の生育が著しく影響を受け、西から東への産地移行の端境期であることも重なり、出荷量が不安定となっております。以下に主な品目ごとの産地・品質状況をお伝えいたします。

トマト・ミニトマト

現状全国的に出荷量が減少
全国的に出荷量が大きく減少しており、さらに春作の産地ではヘタ周りが黄色くなる高温障害が見られ正品率が低下しております。この状況は7月下旬ごろをメドに収束する見込みです。

茄子・長茄子

九州産終了と同時に関東産が不作。出荷量が少なく高騰見込み
梅雨に入り降雨の影響で水分を多く含み、果肉が弱っているなか、品質の低下がみられます。また、昨日・今日の強風の影響で擦れ果が増えることが予想されます。

馬鈴薯

九州産が前進出荷。関東・東北産は天候の影響を受け全国的にかなりの品薄
コロナ禍による量販特需もあったため在庫が少なくなっているなか、九州産が前進出荷、千葉・茨城等の関東産地は天候の影響で出荷量が減少、東北産も1週間程度の遅れが出ており、全国的にかなりの品薄となり切迫した状況です。このためサイズ指定をお受けできない場合がございます。何卒ご了承ください。

にんじん

千葉・茨城・埼玉産が前進出荷。東北産は遅れがあり全国的にかなりの品薄
馬鈴薯と同様に、コロナ禍による量販特需もあったため在庫が少なくなっているなか、このところの雨量で圃場で病害が発生し出荷量が激減しております。さらに東北産は1週間程度の遅れが出ており、全国的にかなりの品薄状況です。このためサイズ指定をお受けできない場合がございます。何卒ご了承ください。

きゅうり

この後の天候次第では高騰見込み
天候に左右されやすい品目のため、この後雨天が続くと高騰が予想されます。

ほうれん草・小松菜などの青菜

4月の低温で例年より1割ほど減
関東産が終盤に向かい、準高冷地のハウス栽培物に移行しますが、4月の低温の影響による生育不良で例年より1割ほど減少しています。また、周年栽培している九州や東海エリアでは記録的な大雨にみまわれ、どの程度の被害が出るのか予断を許さない状況です。

ねぎ

メインの茨城産が多雨・曇天で不作、東北産も遅れ
関東産の夏ねぎの特徴として巻きが少なく、またねぎの根元を遮光してを白く育てるための畝上げ(土寄せ)が降雨によりしずらくなる時期のため、白み部分が少なくなっています。梅雨明け以降、東北産が開始するとゆるやかに回復する見通しです。

だいこん、きゃべつ

安定した出荷見込み。ただし、来週以降の高温次第では病気発生、正品率低下の可能性あり
干ばつが解消し、群馬、青森の出荷が始まり、安定した出荷が見込まれています。ただし、来週以降高温予報がでているので圃場での病害発生に注意が必要。正品率が低下する可能性があります。

 

全般的に今回の産地の切り替えは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で例年になく難しいシーズンとなっております。需要が減少し、海外からの研修生・実習生が帰国するなどの影響で人手不足に陥ったことから作付け計画を下方修正した産地も多く、何がいつ、どのような形で品薄になるか見通しが難しくなっております。

また、降雨・高温の影響により全般的に品質が低下し、発見しにくい内部障害(茄子、レタス、だいこんなど)やトマトの着色不良、ミニトマトの裂皮などのほか、輸送時の経時劣化の加速などが発生する時期でもあります。

各産地、出荷元、市場と連絡を密にとり、弊社内での検品も強化し、欠品・品質不良の抑止に努めてまいります。お客様におかれましても産地状況を何とぞご理解賜りますようお願い申し上げます。

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