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2月4日の立春を境に暦の上では春になりますが、1月中も3月並みの暖かさの日があるなど暖冬傾向が続いているこの冬。桜の開花も早まる見込みで、野菜も貯蔵のじゃが芋の芽の動きが早まり、豆類の生育が前進するなどの影響が見られております。現時点での産地情報をお伝えいたします。
葉菜類
長ねぎ(国産)
長らく昨年夏の猛暑の影響が続いていましたが、12月・1月の暖冬で生育が安定し順調に回復見込みです。
長ねぎ(輸入)
1月は産地・福建省の台風の影響が前半に残りましたが、2月は今のところ大きな問題はない見通しです。
水菜
暖冬では急な寒波で雪になることもあり、産地の関東・九州地方で降雪があると出荷量減・高値の心配がありますが、そうした影響がなければ安定して推移する見込みです。
国産アスパラガス(2L・L)
秋田・佐賀などの出荷が始まっていますが、まだ入荷少量のため高値で推移しています。
果菜類
米茄子・ししとう・オクラ
現状は大きな問題はない見通しです。
パプリカ(赤・黄・緑・オレンジ/輸入)
例年のことになりますが韓国産はこの時期は寒さによる収量減に加えて、2月は旧正月にもあたり出荷量は減少傾向。韓国の国内需要が旺盛なこともあり、ニュージーランド産と合わせて高値傾向となっております。
かぼちゃ
輸入はメキシコ→ニュージーランドへ産地が切り替わる予定。ニュージーランドは昨年2月のハリケーン被害で甚大な影響を受けましたが、今シーズンは不作等の情報もなく順調な見込みです。
国産は鹿児島産などが出始めていますが少量のため、輸入品とはまだ倍以上の価格差があります。
土物類
じゃが芋(2L・M)
北海道産の貯蔵は暖冬の影響で芽が出やすくなってきているため、2月の品質状況によっては通常切り替え時期の3月を待たず、九州産の新物に切り替える可能性がございます。
玉ねぎ(L)
北海道産の貯蔵品となるため、昨年の猛暑の影響が続いています。生育段階で肥大せず品薄となっていた2Lサイズは入荷皆無となり、サイズはLが上限となります。また、貯蔵後半のため傷みも増えてきております。価格面では平年よりは高値推移ですが、この後大きな高騰はない見込みです。
蓮根
冬場はレンコン畑が凍って収穫が滞ることがありますが、暖冬の今シーズンはそうしたこともなく掘り取りは順調。例年、節分時期に価格が上昇しますが、入荷量は安定推移の見込みです。
さつま芋
暖冬による需要減が懸念され、昨年末の荷動きは鈍かったものの、年が明けて出荷量が増えてきました。ただ生育中の猛暑の影響からか全体的に日持ちが良くなく、この時期は寒さにもあたって痛むものも見られるようになってきました。
長芋
長芋は秋に収穫する「秋堀り」と、畑の土の中で越冬させて春に収穫する「春堀り」がありますが、昨年の秋堀りが不調。春堀りとの端境期となる3月以降、品薄・高騰が予想されております。
豆類
絹さや・いんげん・スナップエンドウ・空豆
暖冬で生育が進み入荷は順調、大きな問題はない見通しです。
香菜類・ハーブ・小物ほか
ハーブ類全般
タイム、ローズマリーは寒さの影響から生育が鈍化し、価格が高騰していましたが安定傾向となってまいりました。その他ハーブ類全般、大きな価格上昇はない見込みです。
果物
りんご
生育期の猛暑の影響で全体の流通量は例年の7割程度で、価格は高値推移。日持ちも良くなく、貯蔵中の品質低下が見られます。
国産いちご(2L・L・M・B)
2月上旬に出荷ピークを迎え、バレンタイン需要終了後は徐々に減少していく見込みです。
国産かんきつ
昨年内に収穫が終了している温州みかんは貯蔵品となり、静岡県産の2Lが中心となります。
温州みかんとバトンタッチするように中晩柑(ちゅうばんかん)と呼ばれるかんきつがスタート。デコポン、甘夏、いよかん等の定番品種のほかに、比較的新しい品種として甘平(かんぺい)・はまさき、せとかなど。品種により個別の時期は異なりますが、おおむね1月~3・4月にかけてハウス栽培から露地栽培へとリレーしながら旬を迎えます。