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さる12月5日(月)朝8時より「第14回まつの塾」を実施致しました。
「まつの塾」とは毎月1回早朝に開催する社内の寺子屋。以下の3本立てでまつのイズムと野菜・果物のプロとしての知見を学ぶ場を設けています。
1. 松野社長による「社長塾」。創業の理念や成長の軌跡を学ぶ場
2. 日本野菜ソムリエ協会人気講師でもある、弊社の中村敏樹農業顧問による「野菜塾」
3. 弊社果実部の杉﨑文泰部長による「果物塾」
12月のまつの塾は「野菜塾」、テーマは旬を迎えた「ねぎ」です。
冬にぐっと甘くなるねぎ。その秘密はゼリー状のぬめり成分にあります。「ペクチン」と呼ばれる多糖類や甘さのもとである糖類を含む、ねぎ独特の成分。冬の間は寒さから身を守るために、このゼリー部分をたっぷり蓄えることで甘みがグッと増すのです。
「東西のねぎ文化の違いも有名な話ですね。その理由は東西の『土の違い』にあります。
関東は火山灰でできた関東ローム層の土壌。土が柔らかく深いため、白ねぎ栽培に向いているのです。一方で関西は花崗岩質の固くて浅い土壌。白ねぎ栽培には向かないため、青ねぎが文化が広まったんですね」
「これは東北地方に多い『曲がりねぎ』。ねぎを斜めに浅く植え、そこに土を寄せて育てます。ねぎは寝かされた状態からまっすぐ上に伸びようとするから根元の部分が曲がる、というわけです。地下水位が高い地域で根腐れを防ぐために編み出された栽培方法です」
「土を寄せる」という言葉にあるように、栽培期間中に何回もねぎに土を寄せ、日光を遮断することで白い部分がつくられます。生産者の方々が手間暇かけた丁寧な仕事あってこその「白ねぎ」なのです。
恒例の試食も実施。生産者の方々の手間暇を想いながら、ご当地のねぎを頂きました。
まつの塾には、仕入れ・出荷の現場から経理・人事等の管理部門まで全社横断で社員が参加します。部署によっては学んだことが日々の仕事にすぐには活かせないこともあります。
それでも月に一度、日勤帯と夜勤帯の社員が一堂に集まって学びの時間を共有する。そのことが全体の底上げにつながり、意識のベクトルを一つにして会社を強くし、お客様へのよりよいサービスのご提供につながっていく。
その思いのもと開催するまつの塾は、今回で14回目を数えました。今後も地道な努力を怠らず、学びを続けてまいります。