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株式会社まつのはこの度、香港でまぐろ・鮮魚を始めとする食材供給を手掛ける企業への青果供給を開始いたしました。この度、青果取扱いを強化するために、まつのより供給させていただくこととなりました。
弊社においては以下の体制で、日本の新鮮・高品質な野菜・果物をお届けしてまいります。
徹底したコールドチェーン
葉物野菜は湿度80%・室温3℃の加湿式低温冷蔵庫に、低温に弱い芋類や茄子などは10℃の冷蔵庫など品目毎の適温管理を徹底。入出庫時の温度変化を防ぐトラックバースを23基備え、新鮮な美味しさをお届け致します。
新鮮な美味しさを保つ梱包・養生
空輸に耐える梱包を行うため、「まつの幸せ野菜・フルーツボックス(個人向け宅配事業)」の担当マネージャーが香港出荷チームに参加し、出荷マニュアルを作成いたしました。
高級野菜・果物の宅配便出荷で培った衝撃・冷蔵障害防止の経験を活かし、フライト中の上空の低温や現地荷受け後の高温に耐える梱包・養生を行います。
輸入地域規制制(禁止5県)に対応
2011年3月11日に発生した原子力発電所事故により、香港政府は現在、日本の野菜・果物に対して千葉・栃木・茨城・群馬・福島の5県からの輸入停止措置を継続しています。科学的根拠について疑問が残る規制ではありますが、相手国の規制は順守することが大原則となります。
これまで、モスバーガーやシズラーなどのお取引先様に原産地・生産者情報をご提供してきた管理体制を活かし、禁止5県の産品が誤ってピッキングされることがないよう徹底した管理のもと出荷を行ってまいります。
空輸に対応する出荷形態を学び、実践
海外への青果の空輸は弊社にとって初の取り組みとなるため、空輸に対応する出荷形態を学び、実践しております。
まず、通常の出荷ではプラスチック製パレットを使用するところを、空輸ではパレット重量にも運賃が加算されるため、発泡スチロール製のパレットを使用いたします。
また、通関手続きでパレットを含めた総重量を申請するために、ハンドパレットトラックスケール(はかり)でパレットごと荷物を計量し、総個口・総重量を出庫前にご報告。通関手続きを行っている間に弊社から羽田空港まで配送することでリードタイムを短縮しております。
羽田空港至近の地の利
まつの関東流通センターは大田市場にほど近い大田区平和島に位置し、羽田空港までは車で約15分の至近距離。深夜に受注し早朝に羽田空港にお届けする最短のリードタイムでの対応が可能です。
香港市場は日本の農林水産物が年間1,853億円輸出されている最大の仕向地ですが、そのほとんどは加工品であり、野菜・果物は全体の5.3%(107億円)に留まっているのが現状です(※)。
※農林水産省「平成28年農林水産物・食品の輸出実績」より
この度のお取組みは、業務用・小売り双方のマーケット開拓に参加できる貴重な機会となります。日本の高品質な野菜・果物の輸出拡大に貢献できるよう、まつの総力を挙げて取り組んでまいります。