雨降りが続いていますね。
暑さ対策の目的で先日扇風機を購入しましたが、この時期は湿気対策にも活用でき “一石二鳥”な良さにときめいています。
さて、今日紹介するモロヘイヤも一石二鳥な野菜です。
栄養価の高い野菜というイメージの強いモロヘイヤですが他にどんな良さがあるのでしょうか。
体にも〇〇にもいい!モロヘイヤの良さ
モロヘイヤはアラビア語で「王様だけの野菜」と呼ばれるほど栄養価も高く、病気の特効薬としても使われていた野菜です。
モロヘイヤには、細胞の老化を抑える抗酸化作用の高い栄養素(ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE)がすべて揃っており、その含有量は野菜の中でトップクラス。紫外線ダメージから肌を守る働きも期待でき、日焼け止めを塗る+モロヘイヤを食べる は女性のルーティンになってもおかしくない(!)とさえ思ってしまいます。
また、骨や歯の形成・ストレスの軽減効果が期待できる「カルシウム」が豊富なので、暑さや忙しさ、夏バテの疲労感でストレスの溜まりやすい夏の体にはまさにオアシスの水。夏の体が一番ほしい栄養素がたっぷりなのです。
体にいいモロヘイヤですが、実はお財布にも優しい野菜です。
夏の野菜は、水分をたっぷり含んでみずみずしいのが良さ。例えば、きゅうりやなす、トマトなどがそうですね。
しかし、水分の多い野菜は量を食べないと体に必要な栄養が足りなくなる場合も。
例えば
きゅうり1本(100g)とモロヘイヤ1袋(100g)を比較した場合、モロヘイヤの方が
ビタミンC 5倍
食物繊維 5倍
ビタミンE 20倍
β-カロテン 30倍
と栄養素を多く含みます。きゅうりを1本食べるのと、モロヘイヤを1/5袋食べるのがビタミンの摂取量が一緒ならば、モロヘイヤを少量楽しむのもいいなと感じませんか。
ネバネバがおいしい!モロヘイヤの楽しみ方
魅力たくさんのモロヘイヤは、ゆでて刻むと粘り気が出てきます。
身近な野菜で考えると、ねばねば野菜のオクラを参考に料理を考えましょう!
ねばねば同士、納豆と合わせると違和感なく食べられます。少量わさびを入れると夏バテ中もぐーんと食べやすくなります。
きゅうりやみょうがの角切りを合わせ、山形だし風にするのはいかがでしょうか。オクラや山芋、昆布の粘りを活用する料理なのでモロヘイヤの粘りがまさに役立つ食べ方です。そうめんにかけると最高ですよ。
刻んだモロヘイヤとじゃがいもを合わせて、おやき風にするのはいかがでしょうか。お弁当にも入れやすく、アイスになりがちな夏のおやつにもおすすめです。
下茹でせずに揚げると、カリカリのかき揚げに!葉が薄いので、サクッと仕上がます。抗酸化作用のあるβ-カロテンは脂溶性なので、油と一緒に食べると吸収力もUPします。
私のInstagramでは、昨年モロヘイヤの下処理を動画でご紹介したところ「そんな簡単だったのか」とのご感想を多くいただきました。茎から葉っぱを外すだけ、30秒茹でたら完了です!料理したことなかった方は、ぜひ一度料理してみてくださいね。
夏にサラダが激減?そのわけは
野菜の1品といえばサラダを思い浮かべる方も多いと思いますが、実は夏はレタス系のサラダが作りにくい時期。野菜は痛むと「枯れる」か「溶ける」ことで劣化していきます。特に暑さに弱いレタスは、夏場は溶けやすく劣化しやすい。もちろん流通技術も進歩し、高原レタスなどおいしいレタスも出回りますが、無理してサラダにするより、夏の青菜を楽しむ方がおすすめです。
夏の葉野菜といえば、ツルムラサキ、空芯菜、パクチー、モロヘイヤ!
ちぎってすぐ食べられるレタスと違い、茹でたり炒めたりと少し手間はかかりますが、太陽をたっぷり浴びて栄養満点、味も濃くておいしいなど、扇風機と同様一石二鳥。強い緑のパワーをたっぷり頂き、梅雨も真夏もどうぞパワフルにお過ごしください。
次回の野菜は「唐辛子」
それではまた、
来週月曜日6:00にお会いしましょう。
小鉢 ひろか 副菜料理家/管理栄養士
instagram: https://www.instagram.com/kobachi_hiroka/
☆今回のモロヘイヤも入った、「まつのFresh!宅配」はこちらから