今週ピックアップする野菜は「チンゲン菜」
中華以外になかなか使わない野菜になっていませんか?
それはもったいない!実は栄養価も高く、アクも少ないので調理しやすい初心者の方にもおすすめの食材です。
チンゲン菜は、小松菜や白菜と扱いが似ているので、食べ方に困った時はそれらの野菜の近しいレシピを参考にするといいでしょう。生でもOK、煮崩れることもなく、アクも少ないので下ゆでなしで料理できる。
おっ!最高の野菜と感じましたか。そうです、ハウス栽培も盛んなので価格も安定しているので、まさに困ったらチンゲン菜!は “あり”な選択なのです。
どう食べる?チンゲン菜の食べ方
さっとゆでて、にんにく、醤油、ごま油で和えるだけのナムルはあと一品に最適な食べ方です。アクが少ないので、他の野菜も一緒にゆでられる点がチンゲン菜ならではの良さでしょう。
下茹でいらずで、直接炒められるのもチンゲン菜の利点です。焼きそばや味噌汁、お好み焼きや卵焼きの具材としても活用可能。中華のイメージが強いですが、味噌や醤油で和食に合わせたり、バターやマヨネーズに合わせて洋風にも、どの料理にも合わせにいくことができます。
チンゲン菜のおいしい切り方
チンゲン菜を切るときに、根元をグサッと切り落としていませんか。葉を一枚ずつめくって、最後は…硬い付け根は捨てることも多いかも。そんなお声もよく聞きます。
アクや臭みがある野菜ではないので、チンゲン菜は全てが食べられます。茎や根元は食感も甘味もあっておいしい部分。今日は、チンゲン菜のおいしい切り方を一つご紹介します。
付け根から、りんごをくし切りにするように等分に切ってみましょう。よく豚の角煮の横に添えられる、添え野菜の形に切れました。
シャキッとした食感に、立体感がある盛り付けができ、料理上手に見えるでしょう。小松菜の料理で比較すると、積み重ねることでしか立体感が出せない小松菜に対し、独立して高さの出せるチンゲン菜の方が簡単においしく見せやすいのです。
少しの工夫ですが、いつもの料理がよりおいしく感じられる切り方の魔法です。ぜひご活用ください。
チンゲン菜で考える「捨てる」部分ってなんだろう
何気なくやっている下処理。おいしさを求めるが故、もしくは、忙しさと引き換えに…捨てる部分が多くなっていないでしょうか。
料理とはおいしいものを作るだけがゴールではありません。食材と向き合い、命を頂くことに感謝できると、おいしさ以上に今日1日の質が豊かなものになります。料理はストレス発散に効果的といいますが、日々の食卓から溢れる優しさで、世界中が癒しの空間になるといいですね。チンゲン菜に捨てる部位なし!食材に感謝し、どうぞおいしくお召し上がりください。
次回の特集は「パプリカ」
小鉢ひろか 副菜料理家 / 管理栄養士