埼玉県深谷市は、全国屈指の根深ネギの産地です。本格的にネギの需要も高まる12月初旬、『深谷ネギ』生産者の株式会社あらき様を松野社長が訪れ、圃場を視察させていただきました。埼玉県のまつのベジフルサポーター藤田光樹さんのレポートです。

深谷市といえば、日本の近代経済の基礎を築き、多岐にわたる活動を行った渋沢栄一をはじめ、深谷牛などでも知られていますが、農業においては県内のみならず、全国でも指折りの農業産地でもあります。

特に、根深ネギ『深谷ネギ』は有名で、この時期になるとテレビなどメディアでも紹介しているのを見かけるようになります。

そんな深谷市で1953年創業、ネギ一筋でやってこられて『あらきと言ったらネギ、ネギと言ったらあらき』というキャッチフレーズが印象的な、株式会社あらき様。

卸業務の他、お客様の要望に合わせてカットしてから出荷するカット事業部、品種の限定、安心・安全で目の届く栽培を行う生産部、と生産から販売までをトータル展開されています。

圃場を見学させていただきました。盛られた土から力強く生えている深谷ネギが、ズラリと並んでいる姿は、圧巻です。

「おいしいネギは蜜が出ているんですよ」と、荒木房夫社長。見せていただくと、葉の部分に滴があります。寒くなり、甘みが増したネギに出るとのこと。松野社長が口に含んでみたら「甘い！」と驚いていました。

収穫後、出荷をまつ深谷ネギ。

ネギの皮むきや出荷も見学しました。3枚ほど皮むきすることで、キレイな白い部分が出るとのこと。

パッケージされ、お客様の元へ。

カット工場を見学させていただきました。あらかじめ想像はしていましたが・・・それでも、ビックリするほどの、ネギの匂い！

工場を出てもまだ残るネギの匂いに笑う私たちに、荒木さんは「もう自分たちは慣れちゃって、感じないんですよ」と。さすがです。

この強烈なネギの香り(硫化アリル)は、強い殺菌効果が期待される成分です。その香りの真っ只中にいるネギ農家さんは昔から「風邪をひかない」と、まことしやかに言われていることに、なるほど、と納得したのでした。

株式会社あらき様、大変お世話になりありがとうございました。大切に商品をお預かりし、お客様へお届けしてまいります。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。