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全国視察では加工品の情報収集もテーマの一つ。野菜・果物は産地での出荷の段階で規格外品としてはじかれるものがあり、流通段階でも経時変化による傷み等でどうしてもロスが出てしまいます。
この「もったいない」を何とかできないか。
社内で試しに始めた乾燥野菜・果物が思いのほか各方面からご好評をいただき、現在、商品化に向け検討を重ねています。▼弊社自家用の「乾燥ベジフル」
その一環として、山口県の食品乾燥機メーカー木原製作所様を訪問しました。
ご用意いただいた数々のサンプル。
原体の色を鮮やかに残した仕上がりにまず圧倒されます。
木原製作所様は創業明治35年。製塩釜の製造から始まり、昭和3年(1928年)には大蔵省専売局より業界最古参の葉たばこ乾燥機メーカーに指定。そして食品乾燥へと事業を広げてこられた企業様です。
野菜・果物には乾燥工程で色が劣化する変色温度帯がそれぞれあり、独自技術のセンサーで変色を防ぐことができるのが強みの一つとのこと。
山口県オリジナル品種の「はなっこりー」は最終製品として、菜花の美しい黄色を活かしたふりかけに。
こちらは乾燥サンプル。水分量が多く乾燥が難しいといわれるトマトのゼリー部分もこの仕上がりです。
試食もさせていただきましたが、香りと味はそのままに水分を抜くことで味わいが濃縮され、原体を超える美味しさでした。
乾燥野菜・果物は六次産業化の事例が多い分野ではありますが「作ったはいいが売り先がない」というケースも少なくないとお聞きします。
価値あるものをお客様に“つなぐ”ことがまつのの役目。社長の弁にも思わず熱が込もります。
どのようなニーズに、どんなご提案ができるか。来年夏に予定するセンター移転・拡張時の設備導入、本格的な商品化に向けて引き続き検討を重ねて参ります。
木原製作所の皆さま、ご案内頂いた野菜ソムリエコミュニティ山口の皆さま、ありがとうございました。