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皆様こんにちは。今回は青森県上北郡東北町に位置し、大根や長芋、にんにく、ごぼう、アピオスなどを生産されているグリーン・ジ・アースに伺ってまいりました。青森県の冷涼な気候を活かした、夏場の大根の大産地です。
当日は29度と例年より若干暑く、7月の中旬以降3週間雨が降らず現在の畑は干ばつでカラカラです。
大根は畑の中深く伸びるために、水はけの良い土壌が必要です。当産地では、その土づくりに様々な工夫をしています。シーズン終了後に畑の周囲に溝を掘り、土壌の排水がスムーズに行われるようします。そして緑肥を植え、漉き込み、有機質の肥料とし、ふわっとした土壌を作ります。
シーズン開始時にはその場所場所の土壌の成分分析に基づき、牛糞、豚糞、鶏糞から作られた完熟堆肥を入れ、成分バランスを整えます。
上の写真の圃場を見ると分かりやすいのですが、この時期の大根は55日程で成長します。計画的な収穫を行うため、播種を計画的に行い管理されていました。
ただ、今年は5月~6月中旬に降雨が続き、長芋の作業とも重なり播種が思うようにできず出荷が遅れています。さらに7月中旬ぐらいまで曇天と降雨が続いたことで、生育不良により太いものが少なく、細めのものが大半となっています。
そんな中、4年前に伺った乙部繁作さんの圃場を視察させていただきました。
繁作さんは、奥様と息子の大作さんと一緒に毎日深夜2時から畑に入り、4~5時間で3000~4000本を収穫します。
日が昇る前に収穫した大根は、夜間休眠している状態のままのため水分をよく含み、つやがあって瑞々しい美味しさです。日が出た後に収穫したものは、日光を浴びて光合成を行い、生育活動(蒸散)を始めるため水分が減ってしまうのです。
収穫は以前手掘りでしたが、今は大根ハーベスター(収穫機)で収穫を行っています。
ハーベスターにすることにより体力の消耗は減るのですが、大根の高さを見て調整しながら収穫していくので、実は手掘りの方が速いのだそうです。
収穫した大根は洗浄機にて、高圧水の水圧を調整しながらブラッシングで大根を傷つけないように全体を洗浄します。
洗浄された大根は、人の目で品質を確認しながらサイズ・等級別に仕分けし、葉をカットし箱詰めしていきます。
私も段ボールづくりや、選別・箱詰めされた大根を規格・等級別に仕分けするのをお手伝いさせていただきましたが、
扇風機があるとはいえ、ものの5分で汗だくでした。
日本全国、少子高齢化が進むなか、ジ・アースのある東北町では、今回お伺いした大作さんのように30代の息子さんが就農されるケースが多く、現在は幸いにも深刻な後継者不足には陥ってないそうです。
また新しい担い手も多く就農されているため、新しい農業器具の導入率も高いそうです。
大作さんが「1本の大根ができるまで、種、水、肥料など色々な要素があり、なかでも中心となる人が大切!」と言われていました。大作さんは元農協職員だったこともあり、他産地への視察はもちろん、土壌分析や品種の選定など非常に熱心にされています。今後がとても楽しみな産地のひとつです。
若い担い手が活躍し新たな時代を切り開くグリーン・ジ・アースの大根は、弊社に6月中旬頃~10月頃まで常時入荷しております。ぜひご賞味くださいませ!