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さる4月21日、まつのの提携産地、JA豊橋てつコン倶楽部 加藤正人会長と生産者の皆様、ほか総勢7名の方々が弊社新センター視察にご来社されました。
「てつコン倶楽部」の「てつコン」は「鉄製コンテナ」のこと。カット野菜などの加工・業務用キャベツの生産者グループとして2008年に9名で発足した部会です。下の写真が出荷に使用される鉄製コンテナ。
コンテナを畑に持ち込み、収獲したらその場で収納。価格も球の大小に関係なく「1キロいくら」と重量で決まります。生産者にとっては収穫後の選別の手間が省け運搬も効率的。ユーザーにとってはダンボール箱のゴミが出ないなどのメリットがあります。
設立当初は9名・年間177トンの出荷でスタートしましたが、現在では21名で5,073トンの生産規模に。JA豊橋全体のキャベツの出荷量の1割を生産するまでに拡大されています。
今回は産地からのキャベツがどのような業務を経てお客様のもとへ届けられるのかを、自らの目で確かめるための視察。まずは、弊社社長室室長よりセンターのご案内をさせていただきました。
鉄コン出荷のキャベツは、産地から弊社提携のカット野菜工場へ直送されるため、今回ご覧いただいたのは弊社センターで取り扱う10キロ箱のJA豊橋のキャベツ。
熱心なてつコン倶楽部の皆さま、部会は違えど同じ産地のキャベツとあって、早速商品の状態を確認されていました。
「今季は、昨年10月に2度の台風上陸があり、その後の長雨・低温で生育不良が発生していたところに、このところの急激な気温上昇で抽苔(ちゅうだい※)のスイッチが入ってしまったような状況です。
※花茎が伸び花を咲かせる準備を始めること。「とう立ち(薹立ち)」ともいいます。抽苔した部分は苦みがでるため、一般的には生食には向きません。
「キャベツは生育の過程で、まず外葉を十分につくってからその光合成で結球肥大が始まります。そのため、年末までに外葉が育たなかったキャベツは、以降の厳寒期にあまり大きくならず、十分に結球しないまま春を迎えてしまうと、子孫を残すことを優先に切り替え、花を咲かせる準備を始めてしまうのです。ですから、年内にどこまで外葉が育つかが大切なんです」
「先日私たちが出荷したキャベツは9月21日に植え付けたもの。定植(植え付け)は遅くとも9月25日までと決めています。それ以降になると年末までに外葉が十分に育たないんです」とおっしゃっていました。
また、センター内にある他産地のキャベツを目にし商品の状態の確認をされ
カットキャベツはパッキングの状態を確認されている姿が印象的でした。
「てつこん倶楽部では4月の中旬まで品質が劣化することなく収穫ができるよう球が良く育ち、抽苔しにくい品種を選び、更に、同じ品種でも小玉では抽苔しやすいのでなるべく大きく育てます」
「昨年秋以降、低温でキャベツが育たず小玉傾向になり、品薄高値が広がりましたが、そうしたときも計画的に作付けを行って契約の数量を厳守し、安定的に出荷しています」
契約に関する意識の高さやポリシーを強く感じるとともに、メンバーの皆さんの意思の統一や助け合いの精神、組織力があるからこそ年々実績を伸ばしておられるのだと実感致しました。
最後に、キャベツとの食べ比べを実施。皆さまご自身のキャベツの味を確かめ、他産地の違いを吟味されていました。
JA豊橋 てつコン倶楽部の皆様、この度はご来社をありがとうございます。これからも新しい取り組みを一緒に実現していけるよう、今後とも宜しくお願い致します!
弊社では産地・協力会社の皆さまのご視察を歓迎しております。東京にお越しの際はぜひお気軽にお立ち寄りください。
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