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開発営業部の加藤真梨子です。
まつので恒例の「愛知の野菜講習会」、2018年6月度は あいち経済連の牛丸拓磨さんにお越しいただき『愛知県産いちじく勉強会』を実施しました。
日本には江戸時代に中国から伝わり歴史は長いものの、やや地味な存在になりがちな果物ですが、実はさまざまなメニューにご活用いただけるアイテム。「まつのベジフルサポータージャーナル」でも、数々のいちじくレシピをご紹介してきました。
ナスといちじくのマリネ
どちらも今が旬のアイテム。揚げたナスといちじくが口の中でとろけます。
いちじくのカプレーゼ
いちじくソースでいただきます。
いちじくとりんごのスムージー
いちじく、りんご、ヨーグルト、ハチミツ入りのスムージー。いちじくのスライスをグラスの内側にはり、インパクトのあるビジュアルはインスタ映えも狙えます。
牛丸さんのお勧めレシピは、ある飲食店で出会ったという「いちじくの揚げ出し」。8つ切りにして衣をつけて揚げたいちじくに出し汁をじゅわっとかけていただく、新感覚の美味しさなのだとか。一皿に5~6切入って1000円。興味がひかれるメニューです!
ちなみに、いちじくはたんぱく質分解酵素を持っているため、ゼラチンで固める場合は一度加熱して酵素を失活させる必要があるのだそうです。
艶やかな紅色の果肉は見て美しく、食べて美味しい今だけの季節の恵み。
食物繊維「ペクチン」や、消化作用を促進するタンパク質分解酵素「フィシン」、「カリウム」や「カルシウム」を豊富に含み、栄養価が高い果物としても注目されています。
そんないちじくの生産量は、愛知県がシェアトップ。ハウス栽培と露地栽培を組み合わせて4~11月まで長期間出荷しており、なかでも美味しい旬は6~8月。
さまざまな品種がありますが、国内で主流の「桝井ドーフィン」が愛知県でも主力品種です。
その昔は家庭の庭に植えられるポピュラーな樹で「いちじくは買って食べるものではない」という方もいる果物ですが、実は一般家庭と愛知県の産地とでは同じいちじくでも樹の姿がまったく違います。
庭によくあるいちじくの樹は、手入れが行き届かないと、葉が生い茂りどこに実がなっているかわかりにくいものも。
一方、愛知県の産地では主枝を地面と水平に這わせ、結果枝(果実のつく枝)を上に伸びるように管理し
作業しやすい環境にされています。
そして、収穫に最適の熟れ具合を光樹分けて、果実の温度が低い早朝に収穫し、約5℃まで急速冷却。厳しい品質検査を通ったもののみを選果し、高品質ないちじくの出荷に努めておられます。
いちじくは、漢字で『無花果』。花のない果実という意味ですが、実は花はないわけではなく、果実のなかにあるつぶつぶの部分が花。私たちは花を食べているということなのですね。本当に不思議な果物です。
『愛知の野菜勉強会』は、産地の方から直接学べる貴重な機会。商品部や営業部、カスタマー担当や、幸せフルーツボックスチームなど社内各部署から参加者が集まり、質疑応答コーナーでは質問が次々と出て止まらない盛り上がりとなりました。
Q.食べ頃の見分け方は?
A.お尻の部分から白い果汁が出始めたら食べ頃です。この部分が割れると食べ頃とよく言われますが、割れているかどうかは関係ありません。
Q.出荷規格は?
A.Sから3Lまでのサイズがあります。
Q.安定供給のために努力されていることは?
A.雨が実の割れ目に入ってしまうとイタミみやカビの発生につながり品質劣化してしまうため、果実一つ一つに雨除けカバーをつけて栽培しています。そして食べ頃を見計らってベストなタイミングで収穫、安定供給を目指しています。
「お客様の買い物代理人」となることがまつのの使命。「お客様の目となり、手となり、足となり」、産地や商品について学び、お客様へ魅力ある商品をお伝えしていきたいと思います。
あいち経済連 牛丸拓磨さん、大変貴重な時間をありがとうございました。