提携産地レポート

愛知県日本一の大葉の産地、豊橋温室園芸農協

大葉日本一の産地、愛知県豊橋市の豊橋温室園芸農協に伺いました。大葉はシソ科シソ属。中国から伝わり日本に古くからありますが、栽培が広がったのは大正時代以降のこと。

愛知県でもその当時から栽培が始まったとされ、昭和30年代後半に豊橋市や豊川市を中心とした東三河地域で生産・出荷の組織が強化され、今や日本を代表する産地となりました。

大葉 愛知

愛知県産のシェアは全国50%以上。東三温室大葉部、JA豊橋大葉部会、JAひまわり大葉部会、JA愛知みなみ泉つまもの出荷組合など複数の出荷団体がある中で、豊橋温室大葉部の全国シェアは30%近く。

1968年に部会が設立され、50年の歴史を持つ大産地です。100名近い部会員の方々が定植時期を少しずつずらし、部会全体でリレーしながら一年を通して安定的に出荷されています。

訪れたこの時期は、ハウスで加温しての栽培。暖かいハウスの中ですくすくと育った大葉は、熟練のパートスタッフの方々により一枚一枚、丁寧に摘みとられます。

大葉 愛知

大葉は色が濃いものが美味しそうに見えがちですが、実は緑が濃すぎるものは水分をあまり吸っていないため食味が劣ります。良いのは色がやや薄いもの。水分をよく吸ってみずみずしく、香りも高くお勧めです。

大葉 愛知

ひと口に「大葉」といっても品種がいろいろあり、産地では季節にあわせて栽培しやすい品種に変えるなどのきめ細かな工夫をされています。これから暑くなってくると活躍するのが、愛知県の独自品種「愛経1号」。

大葉 愛知

葉が柔らかくて香りが高く、夏場の葉型がよい品種です。大葉の裏には「匂い玉」があり、軽くたたくと良い香りが広がります。ぜひお試しください。

現在の部会長は西土邦雄さん。部会の技術向上を図り、品質不良を従来の20分の1にまで減少させるなどの取り組みを力強く進めておられます。

大葉 愛知

ここのところ天候に恵まれ、出荷は好調。これからどんどん暖かくなり、夏へ向けて旬の時期に入ります。日本一のシェアを誇っても、品質向上にたゆまない努力を続ける愛知の大葉。ぜひご利用ください。

大葉 愛知

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