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皆さま、ご無沙汰しております。DJコウこと、商品部の甲将明です。
冬が近づいて寒さが増し、いろいろな野菜も冬の産地へと移行してきています。今回は冬春トマトの一大産地、熊本県のマルミツ園芸さんに伺ってまいりました。
マルミツ園芸さんは1988年に設立され、熊本の温暖な気候と海水のミネラルをたっぷり含んだ土壌を活かし、甘さと酸味のバランスが良い濃厚な味わいのトマトを作っておられます。
2015年にはモスバーガーさんと提携し、生鮮野菜の安定した調達と産地の協力体制強化を目指しております。現在の圃場は、熊本県八代市と阿蘇市の2カ所。
国内屈指のトマト産地地域にある八代農場は、八代海に面した八代平野に位置し、ミネラル分の豊富な土壌を活かして10月~6月の拠点としてトマトを生産しています。阿蘇農場は標高800メートル地帯に位置し、夏の冷涼な気候を活かして7月~11月の拠点となっています。
八代農場のシーズン中、トマトハウスは3名のスタッフの方々で管理。上の写真の圃場は9月に定植し12月下旬に収穫を予定しているハウスの視察時(11月下旬)の様子です。
土耕栽培で、品種は「麗旬」と「りんか」。ここ数日は熊本も寒さが増して夜間は5℃程のため、ボイラーで夜間は10℃、朝は10℃~15℃、昼は25℃に設定し、積算温度を上げていきます。
ただ、ボイラーだけでは色づきは良くなりますが、日照がないと甘み、酸味、旨みと3拍子揃った美味しいトマトはできません。
現在の収穫状況は1日あたり4kg箱で300箱ほど。ピーク時には1500箱ほどになります。
集荷センターでは生産者ごとに圃場別に収穫されたトマトを、15名程の方たちで「秀品」「優品」「良品」に分別。
さらにサイズ別に人の手により選果し、トレーサビリティーの確保に努められていました。
しばらく拝見しましたが、目が回ってしまう程のスピードで選果されていました。
現在の糖度は5度以上、2月頃に7度以上へと増していきます。
選果されている姿はまさに「個選」ではなく「厳選」でした。
そんな厳選されたトマトの中に『オニ花トマト』もありました。トマトの苗を植えて最初に咲く花が実になった「一番果」です。
見た目はあまりよくありませんが、一段に一つしか取れないので大変希少なトマトで、一番栄養を蓄え、一番大きくなりとても美味しいのです。
マルミツ園芸さんは、ISO9001: 2000、GLOBAL G.A.P.認証(グローバルGAP)と取得し、販路拡大、生産性向上、食の安全、環境保全、労働の安全に努めておられます。
そして『良い土が美味しくて健康な野菜を育てる』という考えのもと、農薬や化学肥料に極力頼らない方法で栽培・出荷を行っています。
そんな中でもマルミツさんは『日々の現状を把握し、見極め、直ぐ行動する』事が大切ですとおっしゃっていました。
今年の夏には阿蘇農場が新設され年間通して糖度、酸味、旨みの優れた高品質なトマトの安定的な出荷を目指します。
これから八代農場の本格的な出荷が開始します。マルミツ園芸さんのトマトは、全国のモスバーガーなどで、召し上がれます。ぜひご賞味くださいませ。