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みなさま、こんにちは!青森県のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエ、ベジフルビューティーアドバイザーの欠畑(かけはた)睦子です。
私が住む青森県十和田市の「日本の道百選」に選ばれている官庁街通りに連なる156本もの桜の開花がはじまり、いよいよ春本番です。
今回は日本でもトップクラスの生産量を誇る青森県の「春掘り長いも」を紹介します。5月末~6月に植えつけられる長いもは、ネットに絡んだ蔓や葉が枯れてから収穫するのですが、みなさまがご存じの秋(秋堀り)と越冬後の春(春堀り)の2回に分けて収穫されています。青森県は奥羽山脈(八甲田山)を隔てた西(津軽)と東(南部)では気候に大きな違いがあります。偏東風(ヤマセ)の厳しさと冬の寒さを乗り越えた南部地方の長いもは3月末から掘られるため、まさに春の今が旬です。
機械で収穫された長いもは洗浄され、折れないように、また色が変わらず乾燥しないよう、おがくずの中に納められて出荷されます。昨年7月からの台風、長雨の被害で2~3割程度の減収となり、多少値が上がっていますが、熟成され甘みが増し、みずみずしい味わいは春掘りならでは!
先日、収穫と苦労と喜びを味わっていただこうとJAが主催する「第2回長いも早堀りナンバーワン決定戦!」が行われると聞いて私も行ってきました。
農家部門12チーム、一般部門6チーム、親子堀り取り体験部門9家族が参加し、専用のスコップを使い競います。
親子で参加した子供たちは深い穴の中に入り折らないように少しづつ土を掻き出し、抜けたときは大歓声で大喜び!
嫁に来たときは手掘りだったと話していた農家の婦人チームはさすがに手早く丁寧で、見事優勝です。
決定戦の後は3人の野菜ソムリエのレシピで、長いも料理がふるまわれました。
長いもすいとん
フライド長いも(素揚げ)
しそ風味のお漬物
ブルーベリー&長いもスムージー
長いもはとても栄養価が高く、その成分は滋養強壮効果が期待されることが知られています。特有のぬめりは食物繊維のマンナンとタンパク質の消化吸収を助ける働きの成分によるもの。たっぷり含まれている消化酵素のジアスターゼは熱に弱いので生が一番おすすめです。くせのない長いもは和・洋・中華を問わず、調理法や切り方によっては、シャキシャキ・とろとろ・ホクホク・サクサク・ふわ~など、さまざまな食感が楽しめます。
生でシャキシャキ!
もち小麦ごはんにかけてとろとろ食感!
オクラと湯通しめかぶと混ぜてつるつる!
アヒージョでホクホク!バター焼きもおすすめ!
2~3時間天日干し、素揚げでサクサク!粉チーズをふりかけて!
蒸してつぶし片栗粉と混ぜ火を通すともちもち!
おろしてグラタンやお味噌汁、とき卵スープ、お鍋におとしてふわ~!と楽しみはひろがります。
ピーマンや椎茸などの野菜と一緒に皮つきのまま焼いて食べると、簡単なうえ、焼きすすむにつれて変わっていく食感が楽しめ、とてもおいしくおすすめです。いつの日か青森県民がバーベキューで「焼き肉といえば長いも!」と、当たり前のように食べられる日を夢見てPRしていきます。
さて、長いもの選び方ですが、切り口が変色しておらず白くみずみずしいもので、なるべく太いものを選びましょう。手の痒みが気になる方は、酢水を準備し手を濡らしてから調理しましょう。また、冷凍してからすりおろすと滑りにくく、ぬめりも気になりません。痒みが気にならない方は、すりおろしてから小分けにして冷凍し、必要な分だけ自然解凍して使うと便利です。
さまざまな調理法で長いもの魅力を楽しんでみてください。再び、長いもの作付は今月末から始まります。
青森県のまつのベジフルサポーター・野菜ソムリエ・ベジフルビューティーアドバイザーの欠畑睦子でした。