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青森県のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエ、ベジフルビューティーアドバイザーの欠畑(かけはた)睦子です。
生産量、品質ともに日本一(農林水産省野菜生産出荷統計より)の青森県のにんにく「ホワイト6片」の「黒にんにく」、見たことはあるけど食べたことがないという方も多いのではないでしょうか。でも、実際に食べたら驚くこと間違いなし!なぜなら、まるでドライプルーンのようにとても甘くてフルーティー!刺激臭が和らぎ、食感は柔らかくて胃にやさしく、見た目から想像できないほどの美味しさです。 国内はもとより世界の一流シェフたちが「ファンタスティック!」と感嘆するほどの青森の黒にんにくの魅力を紹介します。
黒にんにくは白いにんにくを高温多湿の環境で発酵・熟成させることで、糖とアミノ酸の化学反応により黒くなります。通常のにんにくに含まれる栄養素に加え、ポリフェノール、アミノ酸、今注目されているS-アリルシステイン(にんにくだけに含まれている)という機能性成分が数倍増えるため、強い抗ガン作用や抗酸化作用、免疫力アップ、認知症予防、動脈硬化・高血圧改善、美肌効果などたくさんの効果や効能が期待できる注目食材です。
さて、9月6日(黒にんにくの日)と7日の2日間にわたり「第2回世界黒にんにくサミット」が八戸市で開催されました。
国内はもちろん中国やイタリア、オーストラリアなどから生産者や学識者、料理人など400人以上が参加し、黒にんにくの研究成果や多方面にわたる可能性が発表・報告されました。
黒にんにくは1998年に三重県の浜野濱助氏によって試作開発され、特許出願された後、弘前大学医学部教授(医学博士)の佐々木甚一氏らの動物実験において極めて強い抗腫瘍活性が認められたことから、2006年3月にメディアを通じて海外にも公表されました。デザイナーフーズピラミット(アメリカ国立ガンセンターによる抗ガン作用の研究結果をまとめたもの)の頂点を占めるにんにくを超える黒にんにくの研究成果は、市場を過熱させました。
そこで日本一の生産量を誇る青森の黒にんにくで地域活性、産業振興を目指そうと2006年10月、佐々木甚一博士を迎え、共同組合青森県黒にんにく協会理事長(現)柏崎進一氏(柏崎青果代表取締役)他数社で「黒にんにく研究会」を発足。青森ブランド「黒にんにく」として生産・加工され、今では世界へ販路を拡大しています。
今や黒にんにくは国内にとどまらず世界の国々でも生産されるようになっています。
このサミットでは、黒にんにくといえども数ある中から健康食品としてクオリティーの高い生産を目指すため、国際会議推奨商品認定制度が設けられ、細かな規定をクリアした商品だけが認定されます。新しく9社の認定があり、さらなる生産技術の向上と円滑な流通体制の整備、積極的な情報発信がされていきます。
交流会ではFISAR公認ソムリエでイタリアの歴史的美食探究者の称号をもつセルジオ・マリア・トゥートニコシェフの黒にんにくを使った料理のデモンストレーションもありました。
「ポテトのラビオリ~茄子・ハーブ・オレンジソース」は主張しすぎない黒にんにくがまろやかな風味を醸し出していました。
2日目は黒にんにくを使った料理コンテストがあり、228の応募レシピの中から選ばれた11レシピが公開され、グランプリにはカラメルソースに黒にんにくを使った卵プリンが選ばれました。私も参加して消費拡大を狙いパスタに練り込んでみましたよ!参加商品としていただいた黒にんにくとその関連商品には黒酢やペーストなどもありました。
黒にんにくはドライプルーンのようなフルーツ感があり、そのまま味わうのもいいですが、相性のいいマヨネーズやクリームチーズなどのクリーム系やバルサミコ酢と合わせてディップやソースにしたり、中華にも合うためいろいろな料理に利用できます。リーズナブルな鱗片パックがおすすめです。
黒にんにくペーストを使い、バルサミコソースと合わせて大根ステーキにかけてみました。さっぱりした中にコクのあるフルーティーなソースがとても爽やかでした。
日本では機能性表示、効果、効能が商品選別の基準の一つとして、異常なほどの高まりをみせています。一日一個私もいただいていますが、苦手な人にとっては薬のように感じられたり、食べやすいようにと料理に封じ込めてその味わいを隠そうとしますが、海外においてはトリュフのようが高級食材として、主にソースとして用いられ、そのフルーティーさを全面に出しています。
品質のいい青森の黒にんにくは、産地指定されるほど人気があります。黒いものを皿に載せなかった海外の一流シェフらに革新をもたらした黒にんにく旋風はまだ始まったばかり!ぜひ青森の黒にんにくを食べて、その魅力を感じてください。
青森県のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエ、ベジフルビューティーアドバイザーの欠畑睦子でした。