伊勢神宮神田では、昔から神様に捧げる ためにコシヒカリが作られていました。
しかし1989年の台風の時に神田も大打撃 を受け、稲はほぼ倒伏してしまったそう です。 けれどその中に、二本だけ倒れなかった 株がありました。それをDNA鑑定してみたところ、なんと 新品種である事が判明!病害虫に強くて味もおいしい!理想的な 品種だ!ということで「イセヒカリ」という名前がつきました。
このお米はとってもおいしいけれど、市場には流通されない貴重なお米なんです。このイセヒカリを四万十市で作り始めたのが 有機栽培農家の鳥谷恵生さんです。
イセヒカリの田植えは、まずさばい様 (えびす様)へのお供え物と「いろは歌」 から始まります。 「いろは歌」は空海が著作したと考えら れていますが、「いろは歌」を唄う事で 波動が良くなり、作物が良く育つそうで す。
お清め砂で体も清めます。
さあ田んぼへ入りましょう!
コロでつけた枠に苗を手植えで植えてい きますよ〜
泥に足を取られながらも、一つ一つ丁寧 に植えていきます。
稲の栽培で一番大変なのは、雑草取りです。 除草剤を使わない有機栽培ではさぞかし大変だと思いますが、そこではジャンボ タニシが活躍します。
ジャンボタニシは柔らかい草を好んで食 べます。その生態を利用して、苗は大きめの5.5葉までポットで生育してから植え るなどの工夫がされています。
しかしジャンボタニシは1㎡あたり2匹 が適量! 増えすぎないように、水量などの細かい管理も必要なのです。
田植えをしているといい匂いがしてきま した! 羽釜で有機コシヒカリを焚いています。 鳥谷さんは有機コシヒカリを主に作っ ています。
香ばしい匂いと共にご飯が炊けました。 田植え後の、もう一つのお楽しみは、有機コシヒカリのおむすび作りです。
ほかほかごはんに塩をつけてみんなで 握っていきます。
実は鳥谷さんは2014年に 「世界おむすび協会」を設立し、現在 理事長としても活躍中なのです。
『おむすびで人と人、そして人と自然を 結んでいく!』
人と自然に優しい農法を選び、持続可能 な社会を作りたい! 国境を越えて、人の心を結んでいきたい! 熱い想いに溢れています。
みんなで握ったおむすびは最高の味。
「仕事の後は、なおさらおいしいよね!」
「この景色もごちそうだよね!」
いま日本の田園風景がどんどん失われて いっています。 この美しい江ノ村も後十年経ったらどう なるでしょうか、、 稲作農家も減って、この風景も変わってし まうのではないでしょうか。
日本の伝統文化を守り、みんなの笑顔を 結んでいくためにも、「世界おむすび協
会」の活躍に期待します。
そしてこれからもっとイセヒカリを増やしていきたいという鳥谷さん。 来年の田植えの後は、イセヒカリでおむすびを結びたいですね。
『世界おむすび協会』
http://www.omusubi5050.com
高知県のまつのベジフルサポーター、シニア野菜ソムリエ 食育マイスターの斉藤香織でした。