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大阪府のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエ、ジュエルフルーツクリエイターの万ノ記子(マンノノリコ)です。
【蓼食う虫も好きずき】ということわざがあります。周りにおいしい草があるにもかかわらず、辛い蓼を好んで食べる虫がいるように人の好みも様々だという意味です。今回はことわざにもなっている紅たでの畑を訪ねました!
まるで真紅の絨毯が広がっているような美しい畑です。
紅たでと聞いてもピンとこない方が多いかもしれませんが、お刺身の横に添えられている赤い小さな葉の薬味といえばほとんどの方がご存知だと思います。
蓼は日本が原産で特有の香りと辛みが特徴です。辛みの成分のポリゴジアールには殺菌・抗菌作用があります。お刺身のつまとして必ずと言っていいほど添えらている紅たで。
鮮やかな赤色はお刺身を引き立てる役割もありますが、生ものの臭みや毒素を消すという重要な役割もあります。胃の調子が悪い時にたでを数回噛み、胃をスッキリさせるなど、昔から川辺に育つ薬草として重宝されていたようです。
大阪府の東部・八尾市で紅たで農家を営んでらっしゃるカネ筒農園の筒井さんにお話をお伺いしました。八尾市の特産農産物である紅たでは昭和50年代から平成に至るまで全国シェア1位。一時はシェア80%を超えていたといわれています。
その後、後継者にうまく引き継がれず、八尾市内にはわずか2軒の紅たで農家さんが残っているのみだそうです。
紅たでは周年野菜に分類され1年中収穫が可能です。夏場は種をまいて1週間~10日で収穫できるそうですが、冬場は収穫まで約2か月(60日)かかるそうです。そして何より種の確保がとっても大変だということでした。
本葉が出る前の双葉を収穫するので、小さな一本一本の紅たでに一つずつ種が必要です。
見せていただいたバケツには小さな紅たでの種がギッシリ詰まっていました。
夏場の日差しが強い日中は30分に1回自動で散水をされています。幼芽の紅たでに乾燥は大敵です!また紅たでを使用した商品の開発に力を注ぎ天然のベニタデエキスを原材料にした
- 紅甘酢
- 紅醤油
- ベニタデジンジャーシロップ
の3種類で展開しているBENYを発表されました。
全て大阪産(もん)として発売されており、紅たで活用の新たなステージ開発にご尽力されました。平成27年度も大阪産(もん)五つの星大賞の一次選考を通過し今年度の大賞を狙っています!8/30まで公開投票も行われています。
http://qq4q.biz/nej1
BENYは生産・加工・販売までを行う6次産業化の成功例としても注目されています。成功の裏には6次産業化推進事業制度を(詳細http://qq4q.biz/ndGa)有効に活用し、ラベルやパッケージなど多様な業種の事業者が連携し、情報交換の会議を重ね、地産池消に熱心に取組まれたという背景があるそうです。
紅甘酢を使ったイカときゅうりのマリネ
料理・画像提供:お野菜料理ふれんちん
紅醤油を使ったお刺身のカルパッチョ
料理・画像提供:お野菜料理ふれんちん
ピンク色がとても可愛く食卓を華やかに彩ってくれるBENY。
下記のURLから通信販売もあります。
http://qq4q.biz/ndJ0
今まではお刺身のつまとして添えられているだけのイメージが強い紅たででした。天然由来の加工品BENYを知った今は地元八尾市の特産野菜として紅たでにとても愛着がわきました!
大阪府のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエ、ジュエルフルーツクリエイターの万ノ記子(マンノノリコ)でした。