まつのベジタブルガーデン

兵庫県広島産希少レモン「宝韶寿(ほうしょうじゅ)」

まつのベジフルサポーターレポート

ベジフルサポーターの坂田理恵です。

今、国内産レモンが旬を迎えています。「レモンは輸入品」というイメージが一般的でしたが、近年は国内産もさかんに栽培されるようになりました。なかでも、もっとも生産量が多いのは、広島県で、約50%のシェアを占めます。今日は、瀬戸内海に浮かぶのどかな大崎下島で、希少レモン「宝韶寿(ほうしょうじゅ)」の栽培を手がける、レモン農園「韶果園」さんをご紹介します。

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まるでオレンジのような丸くて濃い色をもつ「宝韶寿(ほうしょうじゅ)」。開発までに25年もの年月を費やし、国内産レモン初の登録品種となりました。

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1999年5月、広島県尾道市から愛媛県今治市へと続く西瀬戸自動車道、通称しまなみ海道が開通し、一躍その名が広く知られていますが、実は、瀬戸内海にはもうひとつ、「とびしま海道」というルートがあります。広島県呉市を起点に、大小さまざまな島が7つの橋で結ばれていて、正式名称は、安芸灘諸島連絡架橋といいますが、「とびしま海道」の名で呼ばれることが多いようです。

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韶果園さんのレモン畑は小高い山の上にあり、モノラックと呼ばれる、スリル満点の作業用のトロッコに乗って、急な斜面をガッタンゴットンと登って行きます。片手でトロッコにしがみつき、重いカメラを抱えて、片手で撮った写真(笑) 遊園地のジェットコースターより恐ろしかったです(汗)

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温暖で雨の少ない瀬戸内・広島では、明治時代末期頃からレモンの栽培が行われるようになり、昭和38年には、国内生産量の約50%のシェアを占めるまでに成長しました。ところが昭和39年、レモンの輸入自由化により、国内産の栽培は衰退の一途をたどります。

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ご主人の木本さんも、圧倒的な価格競争に太刀打ちできず、栽培を半ばあきらめて、レモンの樹を伐採し始めたのだそう。ところが、半分程度まで作業を終えた時、ひとつの考えが頭をよぎりました。国内産レモンの旬は冬から春先頃まで。需要が高まる夏の暑い時期には品薄になる。夏にも収穫できるレモンを作れば、活路を見い出せるかもしれない・・・。思い立った日から、木本さんは、究極のレモン作りに没頭していきます。

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酸味が穏やかでまろやか。苦くなく、一年中収穫できる究極の逸品。他の柑橘類に接ぎ木して栽培するレモン。交配の方法や農薬に頼らない害虫駆除、肥料へのこだわりなど、苦労に苦労を重ねて25年。ついに完成したのが「宝韶寿(ほうしょうじゅ)」です。

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その場でレモンをかじってみました。ひとくち食べてみて、レモンは酸っぱいもの、というイメージは、根底から覆されました。酸味はどこまでも優しく、パクパクと食べてしまえるのです。皮と実の間の白い甘皮も苦みがなく、少し赤味を帯びた黄色い外皮まで、まるごと食べられることにも驚きました!安心して食べられる広島産レモン「宝韶寿(ほうしょうじゅ)」。皮も全部食べられて、プロの料理人からも愛される究極のレモンです。ぜひ味わってみてくださいね。

ホームページなどはお持ちではないので、お問い合せはお電話・FAXでどうぞ。
韶果園
TEL 0823-66-3851
FAX 0823-66-3853

ベジフルサポーター 坂田理恵でした。

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