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みなさま、はじめまして。10月より、ベジフルサポーターとして、仲間入りをさせていただきました、兵庫県の野菜ソムリエ・坂田理恵です。野菜や果物にまつわる楽しいお話や、お役立ち情報を、ご紹介していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、第一回は、「兵庫・丹波篠山の黒豆(黒大豆)」・・・の枝豆についてお届けします。
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※コチラもぜひご覧ください。
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全国的にその名を知られる「丹波篠山の黒豆」。以前取材でお世話になった、宇土地区の杉尾農園さんの黒豆畑です。篠山の粘土質の土壌と、盆地特有の昼夜の寒暖差によって、大ぶりで深いコクと味わいをあわせもつ、上質の黒豆が育ちます。杉尾農園さんでは、「手作り循環型農業」で、堆肥や竹炭、木酢液などを駆使して、安心・安全な作物づくりに注力されています。おせち料理に欠かせない黒豆ですが、黒くならないうちに収穫する枝豆も美味です。丹波篠山では、10月5日枝豆狩りが解禁に。
枝豆狩りに使うはさみ。枝豆の枝は想像以上に太いので、はさみも大きくて重いんですよ。使い慣れないものなので、ドキドキしながらはさみを手にしました(笑)
杉尾農園の「黒豆おやじ」こと、杉尾さんから枝豆狩りのポイントを、教えていただいてからスタート。こんもりと茂った葉っぱをかき分けて、根っこの近くをガチャン!とカットします。びっくりするほど葉が生い茂っているので、カットするのは至難の業です。この日は母と一緒に行っていたので、母に葉っぱと枝を抑えていてもらい、危なっかしい手つきで枝の根元をカット。
これで1株分です!大きいでしょう?多いものになると、実だけで2キロ程度も収穫できるものもあるのだそうです。平均すると、1キロぐらいは取れます。たくさん実のついた株を探すつもりが、到着後しばらくして、雨が降り始めました。どんどん雨足が強くなり、じっくりと選んでいる余裕がないほどでした。あわてて母の分のもう1株を豪快に切り、車のトランクにバサッと無造作に入れて、持って帰ることに。
ほんとうは、畑で枝豆の株をカットしてからが、時間のかかる大変な作業があるのですが(笑) 畑のそばにブルーシートを敷いてもらい、その上で余分な枝葉を落としてから、持ち帰るのが普通です。私はこのまま持って帰り、実家の庭先で、母と一緒に黙々と枝豆の摘み取り作業をしました。小一時間はかかりました(汗)
直売所では、きれいにカットされたおみやげ用の枝豆も販売されています。いとこ家族へのおみやげにするつもりで、合計3株を収穫する予定だったのですが、2株分しかできなかったので、1株分はこちらで購入させていただきました。
あのこんもりとした枝葉が、こんなにすっきり!スーパーで売られている枝豆は、手間のかかる作業を、どなたかがやってくださっているから、私たちはただ茹でるだけで、おいしくいただくことができるんですね。思えば、枝豆狩りに行く前に、母がしきりに、「大変だから! ほんとに大変だから!!」と、何度も何度も言うので、「何がそんなに大変なのかな?」なんて、のんきに構えていたのですが、あんなに大変だったなんて(笑) 野菜ソムリエとしても、とても有意義な経験をさせていただきました。
枝豆には、からだにうれしい栄養素がいっぱい。メチオニン成分は、アルコール分解のために、せっせと働く肝臓や腎臓を守る働きがあり、お酒のおつまみに枝豆を食べるのは、栄養学的に見ても、理にかなっているのですね。大豆の若莢を、未熟なうちに収穫するのが枝豆。枝豆の時期を過ぎると、どんどん黒くなっていき、12月には黒豆として収穫されます。枝豆の後、黒豆に育てて行く過程は、なかなか手間のかかる作業だと杉尾さんから教えていただきました。ブランド黒豆が少しずつ育っていく様子も、ぜひ見学させていただきたいな、と思っています。みなさんも、チャンスがあれば、ぜひ一度、枝豆狩りにチャレンジしてみてくださいね。
野菜ソムリエ・坂田理恵でした。