右が通常のもの、左がジャンボ小松菜です。さて・・・お邪魔した畑では、小松菜が青々と育っていました。
ハウスの周囲・・・わかりますか?雪が1メートル程、積もっています。とても雪深い場所です。昨年、この小松菜を食べて、その美味しさにビックリ。わたしの「小松菜の概念」を変えた衝撃が忘れられず・・・とにかく甘さが際立っていて、青臭さがなくて、調理しても、へたらない。小松菜が苦手な方にこそ、食べていただきたい一品です。この「ジャンボ小松菜」誕生には、ちょっとしたエピソードがあります。清水川さんは、ソラマメの生産者さん。1月下旬になると、ソラマメの根出し作業が始まります。このハウスで栽培している小松菜を収穫・出荷した後、同じ場所をソラマメにバトンタッチします。
多忙を極めたある年、小松菜の収穫ができずに草丈が伸びてしまい、出荷ができなかったんだそうです。もったいないと自宅で食べたところ、その美味しさにびっくり。差し上げた方々にも大好評で、翌年から一部を収穫せず、草丈を伸ばして栽培するようになりました。ただ伸びただけでは、甘くならない・・・十分な寒さに当てて、「寒締め」することにより驚くほどの甘さが作られます。でも、このさじ加減が難しい・・・寒締めの期間が長すぎると、葉にダメージが出てしまいます。毎年試行錯誤することによって、清水川さんならではの基準が生まれたのだそうです。
ある事がご縁でお知り合いになり、その後、「食べ比べてみてください。」・・・と送ってくださったのが、通常サイズのものと寒締めジャンボ小松菜。それを食べ比べた時の衝撃は今も忘れられません。今年は暖かい日が続き、まだ納得する甘さが出ていないのだそうです。わたしも畑でかじってみたけれど・・・昨年受けた衝撃の味まで、あと一歩のところでした。この後1週間・・・寒さがやってくる事を期待しています。今年の1月は、小松菜にご縁がありました。レシピ提案する機会があり、ご紹介したのが、こちら。
小松菜はクセがないので、どんな料理にも使いやすい便利な食材です。栄養面でも優れていて、βーカロテンやカルシウム、鉄などのミネラルも豊富。色々なお料理で、是非積極的に食べていただきたいと思います。今回の「秋田のうまいもん」は、男鹿のナマハゲをも笑顔にしてしまう寒締めジャンボ小松菜をご紹介しました。