ここに広々としたホウキグサ畑が広がっています。「とんぶり」となるホウキグサの穂がこれ。
この穂をコンバインを使って刈り取りします。
刈り取る際、穂が乾燥していないと、コンバインが詰まりやすい為、雨や朝露が渇いたお昼近くからの作業となります。
刈り取られた穂は、実の部分が選別されて袋に入り、
枝の部分は後ろから出てきます。
コンバインで刈り取る際、かなりの長さを残してカットします。土がついてしまうと、後程洗う時に支障があるからです。その為、実がついた部分が残ってしまいます。
残った枝は手作業で刈ります。
なかなか手間のかかる作業です。この日は最高のお天気。作業風景も絵になります。
ついついたくさん写真を撮ってしまいました。今回はコンバインでの収穫でしたが、手作業で刈り取った後の畑はこちら。
この枝は、文字通り、ホウキとして使われていました。ホウキグサは、元々ホウキの為に栽培され、副産物として実を加工し、食用とするようになったのだそうです。ここで収穫した実は唐蓑(とうみ)にかけ、大きなゴミを取り除き、乾燥して倉庫に保管します。その後の食用となる為の加工は、大変手間のかかる作業です。作業手順は、以前のブログでご紹介しています。
加工され、出荷される「とんぶり」がこちら。
ホウキグサが加工されて「畑のキャビア」に変身しました。長芋を擦ったトロロに添えたり、納豆に混ぜたりするのが定番の食べ方です。わたしのイチオシは「畑のキャビア丼」。生姜醤油で味付けした「とんぶり」を炊き立てご飯にたくさん乗せて…新米の時期は特においしいです。
もう一つのオススメは、「とんぶりサラダ」。プチプチ食感を堪能します。
「とんぶり」は、フランスにも出荷されています。現地では、生ハムに巻いたり、ビスケットにトッピングしたり…ヘルシー食材として、親しまれているのだそう。世界に誇る秋田の味です。100gあたり約90キロカロリー。食物繊維やビタミンEが多く、肥満予防に働くサポニン、塩分の排出に働くカリウムなどを含み、低カロリーで、ダイエットに嬉しい作用も期待できそう。カルシウム、鉄分も含むなかなかの食材です。とんぶりが生の状態で加工されるのは、10月から3月まで。フレッシュな味わいをぜひお楽しみください!
秋田県のうまいもん
まつのベジフルサポーター
野菜ソムリエ
ジュニアアスリートフードマイスター
最上美貴子でした。