清涼な岩見川の流域で、素朴な田園風景が広がる自然豊かな赤平集落。そんなところに建っている旧赤平小学校。
「スクールファーム河辺」です。
ここは廃校舎となった赤平小学校を利用した「LED植物ファクトリー」。
障害のある方が働く「農福連携」をテーマとして掲げた、新しい形の農業施設です。代表の曽我さんにお話を伺いました。最初にご案内いただいたのが、播種作業をしている作業室です。
小さな種をピンセットで1つずつ
これはロロロッソの種。赤みがかった葉のリーフレタスです。この種はつかみにくく、植えづらいと伺いました。細かくて根気のいる作業。植えられた種は、栽培設備のある場所へ…
ここでは人工光源のコントロールや水の循環などを、全てシステム制御で行っています。
この機械は植物の生育に必要な3色の光・赤色(R) 緑色(G) 青色(B)をそれぞれコントロールできます。ちなみに…赤→光合成を促進、緑→実や葉を形成。植物は太陽光の中でも、主に赤や青の光を吸収して、生長するのだそうです。乾燥を防ぐため、蓋をして育てられた種は生長するとこのように。
これはミックスリーフ用の葉野菜。その他に、バジルやミントなどのハーブ類。
こちらはセルフィーユ。
食べられる花として、注目されているエディブルフラワー・ビオラや
これらは通年栽培されている定番商品です。そして、今が盛りのシーズン商品は…タラノメ。天ぷらで美味しいアレです。ホダギ用に栽培されたタラの木を
サイズにカットし、暗いところで発芽させた後、大きさ別に栽培します。
生長したものをいよいよ収穫。
作業されている方にアドバイスいただき、わたしも体験。ナイフを斜めに入れて、スッと引く。
作業ナイフは思った以上に、切れ味抜群でした。収穫したタラノメは、パッケージングされ
かわいらしいラベルを張って、出荷先へお嫁入り。
出荷期間は、1月下旬から5月上旬です。
LED野菜のメリットは…
①エコ栽培
②収穫期間の短縮
③完全無農薬
④栄養価の向上
⑤安定生産
雪国秋田でも通年栽培ができるという事で、新しい形の農業として受け入れられています。また、「農福連携」で働く喜びと自立支援を担い、付加価値のある野菜を供給することで、地域を活性化していこうといった取り組みは注目すべきところです。秋田県内のみならず、ネット通販のアイテムとしても採用されているこちらの野菜たち…これからますます人気が出てきそう。このシーズンも秋田は元気です。今回は「スクールファーム河辺」のLED野菜をご紹介しました。