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大阪府のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエプロ、ベジフルビューティーアドバイザーの宮﨑ノゾミです。
今が旬の「タケノコ」。ずっと街中で育った私は、野菜ソムリエになるまでタケノコ堀りをしたことがありませんでした。そんな私が、今では毎年タケノコ掘りをさせてもらってるのですが、今年はなんと大阪の街中でタケノコ掘りを体験させてもらいました。
大阪梅田から電車で30分ほど、吹田市山田駅をおりるとすぐ竹やぶが!ちーさんファームでは、毎年この時期に地元の方々やそのお知り合いを集めて、タケノコ掘りのイベントを開催されています。
周囲は民家やマンションが立ち並ぶ場所。大人も子供もたくさん集まり、早々にタケノコを掘っていました。
まだまだ初心者のワタシは、奥様の地石美由紀さんに教えて頂きながらタケノコ掘りにチャレンジ。こちらのタケノコは「孟宗竹」でタケノコが顔を出す前に収穫するので、まずは地面からちょっとだけ出てきた先を見つけることから。
目を皿のようにして地面を見ますが、素人では中々見つけられない!「地面がひび割れてる所とかにもありますよ」と地石さん。
わかりますか?ここを掘ると、見事にかわいいタケノコが出てきました。
こちらはもう少しわかりやすいのではないでしょうか?
そしてへっぴり腰で掘らせてもらいます。
足場の悪い中、タケノコを傷つけないようにドキドキしながら、そーっと周りから慎重に掘っていきます。
ふーふー言いながら、遂に掘れました!運動不足の私は腰がかなり痛い!でも感動です!
今回初めて知ったのですが、タケノコには「雄と雌」があるそうで、左の先が黄色いものが「雌」右の先が緑のものが「雄」。一般的に雌の方が柔らかさは雌、風味は雄と言われているそうです。前回のまつのベジフルサポータージャーナルで書いたアスパラの記事にも「雄雌」がありましたね。植物って面白い。
今年はタケノコが全国的に不作だそうで、その最大の原因は昨年夏の雨不足。7~9月頃が芽の形成期でその時期に降水量が少ないと成長が悪くなるそう。今年3月時点のデータではありますが、タケノコ出荷量第一位の福岡県では、前年比90%減。昨年夏、福岡は5回しか雨が降らなかったそうで、そのため養分をうまく吸収できず成長できなかったという情報が、JA全農ふくれんから発信されていました。
さらにタケノコには表年と裏年があり、奇数年の今年は裏年に当たるので、より一層不作で市場では高価になっています。そんな状況の中、こんな風に自然の恵みを頂けることに幸せを感じますね。タケノコを掘った後は、ちーさんファーム関係者の方々がタケノコ料理を振る舞って下さいました。
見たこともない大きさのお釜で炊いたタケノコご飯。タケノコの柔らかさと旨味に驚きました。
タケノコと地鶏のすき焼き。これが最高でした!ビールと合う!これからすき焼きにタケノコを入れようと思いました。
こんな風に地域の方を対象に年1回「タケノコ掘り体験」を開催してタケノコ料理を食べてもらったり、近くの小学2年生の子供たちを招き、こちらでタケノコ掘り体験の場を提供しているそう。街中で育ってもこんな体験ができる子供たちは、本当に幸せだと思いました。
こちらの地域は月1回「小学生向けに大人が先生になる」ということで、ちーさんファームなら農業体験、囲碁教室の先生なら囲碁を、お花の先生なら生け花をと、それぞれの専門の方の課外授業を受けられる取り組みが行われていて、本当に素敵な地域だと感心しました。
今回お世話になったちーさんファームの地石(ちせき)憲治さん(写真左)、美由紀さんご夫妻。ちーさんファームさんで育てた野菜たちは、近くの飲食店で使用されていたり、無人販売所で販売されています。
旬の自然の恵みを自分で手に入れて、調理するという体験をずっとこの先も残してもらえたらと心底思いながら、また来年もお邪魔しよう!と決めたちーさんファームのタケノコ掘りでした。
special thanx ちーさんファーム
大阪府のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエプロ、ベジフルビューティーアドバイザーの宮﨑ノゾミでした。