まつのベジタブルガーデン

長野県ぶどう「芽かき」体験・ぶどうの新芽を天ぷらに!

まつのベジフルサポーターレポート

みなさま、こんにちは。
長野県のまつのベジフルサポーター・野菜ソムリエプロの戸谷澄子です。

木々の新緑が芽吹き、山々の緑が美しい季節になりました。長野県のぶどう農園では「芽かき」の時期を迎えています。今回私は、長野県北部に位置する須坂市の「いわぶちファーム」渋谷光太郎さんの巨峰畑にお邪魔しました。

「芽かき」はたくさん出てきた新芽の中から、全体のバランスをみながら余分な芽を欠いて、新芽の大きさや育ちの強さを同じにして、均等に美味しい果実を実らせるための大切な作業です。

この写真にあるように、同じところから2つの芽が出ていものを見つけ、木の先端側の芽を残し、副芽を指で欠き取ります。この作業は、その木の状態や着果量、樹形などを考えたり、気温や降水量などその年の気象条件などによっても剪定条件が変わるというデリケートな作業です。

渋谷さんの畑では、巨峰の他にも、シャインマスカット(28年度長野県の「うまいくだものコンクール」シャインマスカットの部で受賞)や、ナガノパープルなども栽培されています。

「芽かき」の次はぶどうの房の長さを揃える「房切り」、そして花が咲き終わって粒が育ち始めた頃に行う「摘粒」、そして「袋かけ」と…9月の収穫まで、ひと房ひと房、それは丁寧に、わが子のように育てていきます。私も初めてお手伝いさせていただきましたが、ずっと上を見上げて行う作業なので、腕や首も疲れます。本当に大変な作業ですね。
 
芽の先端部分に小さなぶどうの赤ちゃんが顔をだしていました。ほんのり赤く色づいているところです。これが巨峰になるんですね。

ここ須坂市の通称「ブドウ団地」は、昼夜の寒暖の差が大きく、千曲川へ西側に傾斜した扇状地で1日を通して日照に恵まれ、ぶどう栽培に適した場所です。

晴れた日は、向こう側に、北アルプスと北信五岳(ほくしんごがく=戸隠、飯綱、黒姫、妙高、斑尾)の雄大な山々が見えるんです。この日は曇ってしまってちょっと残念でした。

この時期に飯山などの道の駅へ行くと、山菜に混ざってヤマブドウの若葉が売られています。山菜と同じようにぶどうの葉が食べられています。ワイナリーのイベントでも、新芽を天ぷらにして出されたりするそうです。ただし、農薬を散布する前の新芽のみ、ごくわずかな時期だけのお楽しみです。

ほら、可愛らしいぶどうの葉っぱですよ。食べてみると、サクサクとした食感のあとに、ほのかな酸味が口に広がります。見た目はタラの芽のよう、爽やかでとても美味しかったです。スッキリした白ワインと一緒にいただきました。

長野北信のお蕎麦屋さんでは、山菜天ぷらとしてヤマブドウの葉の天ぷらが出されることもあるそうです。見かけたら食べてみてくださいね。

長野県のまつのベジフルサポーター・野菜ソムリエプロの戸谷澄子でした。

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