まつのベジタブルガーデン

島根県濃厚な味と香りが魅力の「大根島パクチー」

まつのベジフルサポーターレポート

大阪府のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエプロ、ベジフルビューティーアドバイザーの宮﨑ノゾミです。

島根県の名産と言えば、宍道湖シジミ、いちじく、ぶどう、場所で言うなら出雲や松江などを思い出す方が多いですよね。でも、島根に【大根島】と言う島があることをご存知でしょうか?私は昨年初めてこの大根島に訪れ、島の魅力に夢中になってしまい、今年もやって来ました。

私にとって大根島の魅力のひとつは【ふぁーむとよしま】さんのパクチーに会えること。こちらのパクチーは大阪のパクチー好きには有名な「GOGOパクチー」と言うパクチー専門店に卸されています。GOGOパクチーのオーナーさんは「栄養価の高いパクチーを流行りではなく、定番野菜にしたい!」とおっしゃってるそうです。

実は島根は非常に湿度が高く、パクチーの本場「タイ」などと気候が近いので、パクチーは育てやすいのか?と思いきや、そんなことはないようです。パクチーの水やりは地下水で行っており、地温が高いと湯のようになってしまうので、枯れないように管理するのが大変だそう。霧のように水が出るようにしたり、地下水が冷えるのを待ってから水やりをしたり…と工夫されています。

また、この地下水は、周囲を海に囲まれた岩石でできている島の地下で、海水の上に淡水がレンズのようになった「淡水レンズ」と言われる場所から汲み上げています。大根島は約19万年前に噴火によってできたので、今パクチーたちにかけている地下水は何万年も前の水なのだそうです!

パクチーがあまりに美味しいので、畑で採りたてを束でもりもり味わいました!とても味が濃くて香りもしっかりとしていて、パクチー好きにはたまらない味わいです。大好きなタイで食べるパクチーを思い出させる味わいです。

ふぁーむとよしまさんが、パクチー栽培を始めたきっかけは「耕作放棄地対策」でした。「お年寄りでも簡単に作れる野菜はないか?」と考えた時に、パクチーなら虫も付きにくく、収穫後も重くないという理由で、最適だと思われたそうです。取材時も近くの方がお手伝いに来ている姿が見られました。もちろん依頼してパクチーを作ってもらったりもしています。

収穫されたパクチーは根の部分だけ丁寧に洗って出荷。

キレイになったパクチーたちです。

ふぁーむとよしまさんのパクチーは、春夏は5月~7月頃。秋は10月~11月頃に楽しんで頂けます。

パクチーを栽培して今年で2年目のふぁーむとよしまさん、島根の気候に合わせながら、試行錯誤で栽培されています。今年は初めて自家採種にもチャレンジされています。

種のできたパクチーを刈り取り。

手で丁寧に種を取ります。

次回の播種が楽しみですね!

春先はたくさん栽培できますが、すぐに薹(とう)が立ってしまい、出荷のタイミングが難しいことも多いそう。そこで、加工食品に利用してみようと、「GOGOパクチー」さんとコラボ。なんと『島採れパクチーカレー』が8月中旬に販売開始だそうです!

パッケージもかわいいですね。

ふぁーむとよしまの豊島美紀さんは、大根島を活性化させ、この地の魅力を県外の人にも知ってもらおうと、PR活動に力を注いでいます。そんな美紀さんに大根島の魅力を聞いてみると、「よく言われるのが、『島へ渡って来ると感じる独特の空気感がある』と。海も山も風も感じることができるし、昔の車も入れないような小路地もたくさんあるんですよ」と語ってくれました。古き良き時代を感じられるんですよね。

美紀さんは本当に明るくて、面倒見のよいお姉さん。大根島と大根島パクチーをもっともっと知ってもらえるように、私も応援し続けたいと思います。

大阪府のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエプロ、ベジフルビューティーアドバイザーの宮﨑ノゾミでした。

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