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静岡県のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエの小櫛香穂です。
今回は「青ゆず収穫体験ツアー」の料理編として、デザートやドリンクまで、青ゆずの爽やかな風味を満喫する料理のご紹介。収穫後にはゆずの圃場から「川根和彩食堂あけぼの」へ移動して、川根ゆずを利用した料理の試食を楽しみました。
今回のために特別にご用意いただいた「川根ゆず」の料理です。
「川根茶シュウマイの煮おろし」
川根の特産品である茶葉を白身魚に練りこみシュウマイに。大根おろしでサッパリと煮てあります。仕上げにすりおろした青ゆずの皮を振りかけ、爽やかな香りが添えられていました。
「青ゆずジンジャーエール」
ジンジャーエールに青ゆずスライスを添えて香り高いドリンクになっています。さらにゆずを楽しめるよう絞った果汁も添えられていましたよ。
「油淋鶏の川根ゆずソース添え」
揚げた鶏肉に甘い酢醤油のタレを絡める油淋鶏。今回はゆずの果汁をたっぷり使用したソースになっていました。長ネギをのせ、おろした青ゆずの皮も振りかけられています。料理の彩りとしても青ゆずの緑が良いアクセントになっています。
料理を食べ終えたところで嬉しいデザートも登場。
「さつま芋プリン ゆずマーマレード添え」(左)「刻みゆずのロールケーキ」(右)
プリンには甘いマーマレードがよく合います。ロールケーキには青ゆずが大胆に乗せられており、刻んだゆずも軽い触感のクリームとよく合います。
料理の説明を聞きながら、ツアーに参加した食のプロたちがディスカッション。どのようなものだったら利用したいか、新しい食べ方の提案とその方法、6次産業化への商品開発案など…多様な意見に試食会は最後まで盛り上がりました。
帰りには嬉しいお土産まで。川根ゆずを使用した「ゆずポン酢」「ゆずジュース」「ゆず羊羹」。ゆずのガイドブックは何ともかわいらしいデザインですね。
青柚子は香りと酸味が黄柚子よりも強く、搾り汁を焼き魚などにかけたりと使えます。果肉に比べると、果皮にビタミンCが豊富で抗酸化作用が多くあるので、皮を薄く切ってダイコンと一緒に酢漬けにするなどはいかがでしょうか。もし果皮を冷凍保存したい場合は、果皮の油胞に揮発性の香り成分が含まれているため、切り刻むのではなく幅広に剥いて、香り成分を閉じ込めておくのがおススメです。
帰宅後に収穫した青ゆずで秋刀魚の幽庵焼きと大根の甘酢漬けを作りました。
これからの季節には九州の調味料「ゆず胡椒」作りも楽しみたいですね。青ゆずの皮と青唐辛子をすり下ろし、 塩を加えて混ぜ合わせて作ることができます。水炊きとの相性は最高です。もちろん熟した黄色いゆずに赤唐辛子を加えても作ることができますよ。
今回の収穫体験ツアーは大井川鉄道のSLが走る自然豊かな風景に囲まれ、のんびりとした時間を過ごせました。木々が色づく紅葉の季節もまた素晴らしい風景を見ることができるそうですよ。
ユズの作付面積と生産量が静岡県内一を誇る川根本町の「川根本町ゆず」。他産地が加工用を中心として産地化を進めている中で、ここは生果を中心とした産地として強化しています。また平成26年には静岡県が認定するとっておきの食材「静岡食セレクション」にも認定されました。
香り高い「川根本町のゆず」多くに方にお伝えしたい逸品です。
静岡県まつのベジフルサポーター、野菜ソムリエの小櫛香穂でした。