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大阪府のまつのベジフルサポーター・野菜ソムリエプロ・ジュエルフルーツクリエイターの万ノ記子(まんののりこ)です。
世界の窓口である関西国際空港のある泉佐野市。今回はその泉佐野市で江戸時代から続く農家の長左エ門 射手矢農園さんで育てられている甘くて瑞々しい泉州松波キャベツをご紹介させて頂きます。
数か所に分散する畑を全てあわせるとなんと甲子園球場6つ分にもなるそうです。そんな広大な土地を利用し、キャベツの間隔を広く取ってストレスなく育てられる大きな泉州松波キャベツ。春に収獲される泉州たまねぎと同じく射手矢農園のスタッフが丁寧に手作業で収獲しています。
取材に訪問させて頂いた日は寒波が到来しておりキャベツに雪が少し残っていました。寒くなると野菜は凍らないように糖をためる性質があるのでこの時期のキャベツは更に甘くて美味しくなります。
またこの日は射手矢農園からすぐ近くの市立小学校で3年生を対象に泉佐野市の農業についての講習とキャベツの収穫体験を開催されていました。
射手矢農園・射手矢康之社長は「農業って楽しいんだよ!」という想いを込めて笑いと共にお話されており、子供達も一生懸命耳を傾け地元の農業について勉強していました。
肥料にもこだわりがあります。食に例えると手間暇かけた栄養バランスの良い料理が丈夫な体を作るように肥料も料理のような栄養バランスの良い肥料をタイミング良く適量与えることによって天候不良や雨不足にも強い美味しいキャベツができるのだそうです。
地元の小学校で周りは畑に囲まれていますが、みんな松波キャベツは収穫はしたことがないとのこと。
大きくて身の締まったキャベツを各々選び、手を添えてもらいながら慎重に収獲していきます。子供達は大地の恵みである大きなキャベツを両手で抱え自分で収獲した達成感でみんなとっても満足そうでした。また、射手矢農園では毎年一大イベントである大人のための泉州松波キャベツ大収穫祭も開催されます。
とりたてのキャベツで作り振る舞われる焼きそばは絶品です。
お好み焼き・モダン焼きにも欠かせないキャベツ。
泉州松波キャベツで作るとキャベツ自身の瑞々しさと甘みでお好み焼きの美味しさも倍増です!
キャベツはキャベジンと呼ばれるビタミンUを含んでいます。胃の調子を整えてくれる作用があり、潰瘍の予防や治療に非常に高い効果を期待できるので、お好み焼きなどでたっぷり食べたいですね。
全国的には例年になく収穫量が少なく高値がついているキャベツですが、射手矢農園では契約によりいつもとほぼ同じ価格で出荷されています。間隔を広く取りストレスなく育てられる射手矢農園の松波キャベツは収穫量も例年並みにあるそうで今が収獲ピークの時期。倉庫にはカゴいっぱいのキャベツがどんどん出荷されている状態でした。
キャベツを選ぶ際には、ずっしりと重みがあり、しっかりとしたみずみずしい外葉が付いているものを選びましょう。古くなるほど外側の葉がしなび、色あせてくるので外葉は鮮度の目安になります。
また、射手矢さんは2016年なにわ農業賞を受賞されました。
なにわ農業賞とは、大阪府農業会議から交付される賞で、先進的な農業経営活動によって地域農業をリードし、府民の大阪農業に対する共感の和を広げ大阪農業の発展に寄与する農業経営者を表彰する賞です。まさに射手矢さんは大阪農業のリーダー的存在です。
泉州松波キャベツが終わると次は彩音キャベツです。泉州地方の寒玉キャベツの美味しいリレーがまだまだ続きます。ぜひ大阪産(もん)の泉州松波キャベツを楽しんで頂きたいと思います。
大阪府のまつのベジフルサポーター・野菜ソムリエプロ・ジュエルフルーツクリエイターの万ノ記子(まんののりこ)でした。