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皆さま、こんにちは、
福井県のまつのべジフルサポーター
野菜ソムリエプロ
だしソムリエ協会認定講師
水嶋昭代です。
今回は、世界に誇る「福井県立恐竜博物館」のすぐ近くでカラフルな根菜を栽培している元気な農家さんを訪ねました。
例年だと多い時は1m近い雪が積もる地 域ですが、この時点ではほとんど雪が降 らず、取材日も福井の冬とは思えないほ ど抜けるような青空のお天気でした。
勝山市で米やなす、里芋などを長年栽培 されている土田農園の土田未来子さん。
ご主人の弥嗣さんは野菜ソムリエです。
未来子さんは愛知県出身。生物が好きで 進学された福井の大学で弥嗣さんと知り 合い、ご結婚されました。
弥嗣さんのご 実家は専業農家。未来子さんは中学生の 頃から憧れていた農業に就きました。
土田さんご夫妻は珍しい野菜を栽培され ていますが、今年の冬はなんと11種類 の大根、かぶら6種類、にんじん5種類 のカラフル根菜を作られています。
この日に収穫できた野菜たち。
左から、赤大根、ジューシー大根、 黒大根、ビタミン大根
左から、紅くるり大根、紅芯大根、 愛真紅、黄かぶ、紫大根
【辛み大根系】左から、辛いね赤、 カザフ大根、黒丸大根、辛み大根
にんじん 左から、黄、赤、 オレンジ、白、紫
ラディッシュ赤、紫、白
どれも個性的で、とっても綺麗!
Facebookのお友達を中心に、 ファンが増えているそうです。
きっかけは知り合いの農家さんが作って いた様々な珍しい野菜。
そのカラフルな 魅力に刺激を受けた弥嗣さんが、夏から 秋にかけて世界のなすを作り始め、秋か ら春にかけて色とりどりの根菜を作る ようになりました。
ゼブラなすやタイなすなど、世界各国 のなすを26種類も作られています。
農業に憧れて嫁いだ未来子さんですが、 知り合いもいない土地で様々な壁にぶつ かります。
子育て、農業、家事、祖母の 介護、古くからの伝統やしきたり… 相談する人もなく、どんどん追い詰め られていました。
そんな時、農園にファームステイに来ら れた方が、別れ際にこんな言葉を残され たそうです。 「私は、今回のステイで未来子さんに 出会えたことがいちばん嬉しかった」
もうここに居たくない…とまで思い詰め ていた未来子さんは、この一言で、 とても救われたそうです。
その後の未来子さんの活動は素晴らしく カラフルにんじんを使ったワークショッ プを開催。
レシピサイトやSNSに農園の 野菜を使った料理を投稿しました。
お客様のご要望から、農園の野菜を詰め 合わせたおまかせ便の発送もスタート。
それぞれに、野菜の特徴や食べ方などを 詳しく書いたラベルを貼っています。
リピーターの方からは、メッセージや絵 手紙をいただいたり、レシピを教えても らったりといった交流を深めています。
相手の方を思いながら、心を込めて育て た野菜を丁寧に箱に詰めて送ります。 お客様が喜んで下さることが、何より 嬉しいそうです。
2014年秋、県主催「若手女性農業者の つどい」がきっかけで、2015年2月、 ふくい農業女子会「ふくふく会」を 発足し、初代会長に就任されました。
定期的にワークショップや勉強会を開催 し、会員同士の交流や学びの場をつくら れています。
現在の会員は30名。その多 くは県外から福井の農家に嫁がれた方々 なので、 自分と同じような立場や境遇の 仲間を得て一緒に活動することが、 未来子さんの心の支えになっています。
今の悩みは「育児と家事と農業、そのバ ランスが難しく時間が足りない」と言わ れますが、3人の子供を育てながらどん どん活動のフィールドを広げています。
今後のますますのご活躍が楽しみです!
土田農園さんのFacebookページは こちらです。
福井農業女子会「ふくふく会」さんの Facebookページはこちらです。
今回ご紹介する料理は、未来子さんが SNSで発信されているものを 一部使わせていただきました。
(未来子さんのカラフル浅漬け)
スライスして浅漬けに。金箔を少し振っ だけで、高級感のある上品な一品に。
赤や紫色の根菜は、見た目にも華やかな 上、アントシアニンが豊富で抗酸化作用 が期待できます。でも加熱すると赤い色 が抜けてしまうことが多いので、サラダ や漬物、酢の物など、できるだけ生で食 べると鮮やかな色をきれいに保てます。
また、活性酸素の除去や代謝アップの効 果が期待できるイソチオシアネートも加 熱しないほうが、効果的に取り入れられ ます。
スライスやスティックにしたり、 大根おろしなどで食べてくださいね。
揚げの消費が多い福井では、厚揚げを 焼いて、醤油と大根おろしで食べます。 カラフルな大根おろしを添えてどうぞ。
(未来子さんのカラフル根菜の チーズとベーコングリル)
黒丸大根などの辛みのある大根は、グリ ルしたり、煮たりすることで、ほくほく した食感を楽しめ、辛みも和らぎます。 辛いものが苦手な方はこちらでどうぞ。
チーズやベーコンを添えるだけで、 子供にも喜ばれる一品になります。
新年会シーズンで疲れた胃腸を癒す効果 が期待できる消化酵素が豊富な根菜類。
彩りよく盛り付け、オリーブオイルと 胡椒をさっとかけて頂きます。
取材時はあんなに天気が良かったのに、 今は北陸の冬らしい灰色の空模様の日が 続いています。どんより気分が落ち込み そうな天気でも、綺麗な野菜たちがお皿 に盛られているだけで、なんだかウキウ キしてきます。
お花畑にいるような気分 で、カラフル根菜食べてみてください!
福井県のまつのべジフルサポーター
野菜ソムリエプロ
だしソムリエ協会認定講師
水嶋昭代でした。