- 03-5753-3728 受付時間 10:00~17:00
贅沢にも13品種をたっぷり食べて、至福の時間を過ごした私ですが、帰り際、ハウス内をよく見ると天井のパイプがぐにゃりと曲がっていることにふと気がつきました…
生産者さんにお願いしてハウスの奥を見せていただくと、そこには私の想像を超えた悲惨な光景が広がっていたのです…
以前、お伝え致しましたが(記録的大雪による被害の状況【山梨県北杜市】)、今年2月、観測史上最高の記録的大雪に見舞われた山梨県。その農業被害は甚大で、総額171億7300万円に上るそう。(デジタル朝日新聞 2014年3月4日付)
甲府市の観光イチゴ園にも大きなダメージを与えたようで、雪の重みでパイプはくの字に折れ曲がり、潰れたハウスがイチゴ棚を押し倒し、パイプが折れて養液が行き届かなくなったイチゴは全て枯れていました…
テレビや新聞による報道で知ってはいたものの、実際にこのような光景を目の当たりにすると、その悲惨な状況にただただ涙があふれるばかり…
生産者・藤田武仁さんと奥様は、あの日、必死に雪かきをしたり、ハウスの天井に穴を開けたり、試行錯誤をしたものの、どんどん降り積もっていく雪になす術がなかったそう…「大雪のあと、最初にハウスを見たときはね、私もやっぱり涙が出ました。でもね、もう慣れましたよ」と、気丈に語ってくださった奥様。毎年、イチゴ狩りは5月下旬までですが、今年は4月末で終わりにして、来月からハウスを撤去し、再建に向けて準備をされるそうです。
「来年のために、ハウスを建て直して、イチゴの苗をしっかり育てていかないと!」という力強い前向きなお言葉に、私もパワーをもらった気がします。どうかハウスの再建が順調に進み、来年もたくさんの美味しいイチゴに出会えますように…!!そう願わずにはいられない瞬間でした。