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みなさま、こんにちは。熊本県のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエの佐藤真美です。
みなさんは「パクチー」好きですか?独特の香りが強いために、好き嫌いがはっきり分かれる野菜の一つですね。
パクチーはコリアンダーとも言いますが、パクチーはタイ語、コリアンダーは英語になります。ちなみに中国語では、シャンツァイとも呼ばれます。
熊本でのパクチーの生産はごくわずかでとても珍しいのですが、今回は、熊本で、天然肥料使用で栽培期間中農薬不使用のパクチーを生産されている、株式会社ナチュール様を訪問しました。
ここは、熊本市植木町のパクチー畑。手前の畝から日をずらしながら植え付けし、奥の方は芽が出始めている状態です。
ということで、圃場内ではパクチーの成長を見ることができます。
パクチーの種です。コリアンダーシードとしてスパイスにも使われていますね。
パクチーは最初に双葉が発芽します。芽は土から二本生えます。(このことを覚えておいて下さい)
その後ギザギザの本葉が生えてきます。
20日ほど経つと、草丈10cmほどになり…
1ヶ月弱で、15cmから20cmほどに。
37日経つとそろそろ収穫期です。草丈約25cmほどになります。
45日も経つと、草丈は30cm以上にもなり、収穫を行います。
パクチーは地中海東部が原産。熱気のある暑い場所はとても苦手で、夏は成長しにくいとのこと。春と秋は大好きなので、ぐんぐんと成長します。まるで人間とそっくりです。
そこでパクチーに日陰を作る役割をしているのが周囲の草たちです。
除草はしますが全て取らず、あえて残し、パクチーの日よけとして利用。
また成長にはたっぷりの水が必要 。朝夕はホースを通して水を与えます。
「愛情を込めるところはここ!」たっぷりの水を全体に行き渡らせることこそが、パクチーを元気よく成長させるために最も重要なことだそうです。
またパクチーは面白い生え方をします。種は軽く二つに割り播種をします。
するとそれぞれの種から発芽。双葉の頃を思い出してみましょう!双子のように一緒に成長するのです。
只今パクチーブームが到来しているとのことで、出荷も大忙し。関東方面からの注文も殺到しているとのことでした。
生産者の前渕さんと廣田さんは「 今後、東京オリンピックに向けて、アメリカ、ヨーロッパ、東南アジアなどいろいろな外国人が来日します。日本ではまだ数少ない作物を作ることで外国人からも熊本県産の野菜を注目してもらうために、オリンピック市場に向けて体制を整えています。また、パクチーブームを巻き起こし、パクチーが身近に存在する環境を作れるようがんばっています!熊本をパクチーの産地にしたいです!」とのことでした。
早く伸びろ〜!と願う前渕さん、廣田さん!
株式会社ナチュール TEL 096-237-6512
採れたてのパクチーはやはり青臭く、独特の香りがします。それでも食べてみると甘味があり、おいしく頂けます。
【パクチーサラダ】・パクチーフレンチドレッシング・パクチー&トマトドレッシング・パクチーごまドレッシング
ドレッシングはオリーブオイルと酢、砂糖、塩こしょうをベースにトマトやごまペーストを加え混ぜます。ナンプラーを入れるとパクチーと合い、より一層エスニックな味に。
【パクチーグリーンカレー】 刻んだパクチーをグリーンカレーと一緒に煮込みます。ココナッツミルクでまろやかな味に。旬の夏野菜を添えてどうぞ。
【パクチーのオイル漬け】パクチー、ニンニクをみじん切りにし、塩、ナンプラーで味付けをして、オリーブオイルに漬けたもの。作っておけば、パスタや炒め物に加えるだけなのでとても便利。
パクチーには、抗酸化作用のあるビタミンACEが豊富に含まれ、美容効果や疲労回復効果が期待できます。また、独特の香り成分にも消化促進や食欲増進の働きもあるのです。ぜひ、パクチーで猛暑と予想されるこの夏を乗り越えてみてはいかがでしょうか。
熊本県、まつのベジフルサポーター野菜ソムリエの佐藤真美でした。