横断面に包丁を入れると

四葉のクローバー型にワタが入り、濃緑色の種が沢山詰まっていました。1果から採種できるのは、約600粒といいます。

種子は洗浄、乾燥、ローストし、食べることができます。
和寒町の食用種子向けカボチャの取り組みのきっかけは、北海道でカボチャ収穫量No.1の産地である和寒町【平成25年産野菜の市町村別収穫量(北海道)北海道農政事務所より】の和寒町農業活性化センター農想塾所長横井義雄氏に相談があったことに始まります。
その内容は、品種登録前の「ストライプペポ」を和寒町でも栽培できるか試して欲しい、というものでした。それから、和寒町農業活性化センターで、その後、上川農業試験場でも試験栽培が実施され、和寒町での栽培指標が作成されました。そして、平成24年に品種登録され、平成25年から本格的な生産が始められ、和寒ストライプペポ研究会を設立し、郷農園の郷政雄氏が会長に就任されました。
今年は生産面積に調整が入り、13戸の生産者で栽培された「ストライプペポ」。一般のカボチャよりも生育期間を要することから、田植えや他の作物の播種で忙しく、霜害の恐れのある5月下旬に定植する必要があります。また、生産者の高齢化で2~3kgのカボチャでも収穫が大変なところに、4~5kgの「ストライプペポ」を作り始めたとあって、とても大変なのだそうです。
それでも、和寒町の新しい特産物として定着させたいという「夢」があるから頑張って作っている、と笑顔でお話してくださいました。

収穫されたカボチャは、種を取り出し、乾燥させる加工場が必要です。

その加工を引き受けたのが、株式会社和寒シーズの平崎徹氏。大学卒業後に、奥様のご実家の農家を仕事として選ばれ、その縁で平成25年9月に会社を立ち上げられました。加工、営業、経営など、これまでの仕事と全く異なる内容で、ご苦労も多いといいます。
さらに、「ストライプペポ」の加工自体も、本格的に取り組んでいる企業がなく、果実の搬入から種子の加工まで試行錯誤を重ね、工程作りから確立されています。

販売を始めた頃は、高い、いらない、売れないという状況だったといいます。日本では、カボチャの種はトッピングでの利用というイメージで、種そのものを食べるという食習慣があまりありません。それでも、地道にPRを続けられ、素材の味をそのまま楽しめる「ペポナッツ」をリピートくださる方や道内の加工業者と連携し果肉も利用したお菓子「ペポたると」を始めとした商品が生み出され、徐々に認知度も広がっています。
そこで「ペポカボチャ」のPRをバックアップをされているのが和寒町役場産業振興課の輿水昌明氏。販路を広げないと、生産も安定しないため、和寒町特産物を様々な展示会等で紹介し、販路拡大を強力に後押しされていらっしゃいます。
このように、和寒町では町をあげて「ストライプペポ」の生産・加工・販売に取り組んでおられます。品種登録からわずか3年目。短期間でここまで大きな取り組みとなったのは、和寒町の皆様の想いが強いからだと
感じました。
かぼちゃの種といえば和寒町!
ぜひ、皆様も和寒町産のカボチャの種を召し上がってみてくださいね。
北海道内の取り扱い店舗
◆どさんこプラザ札幌店
◆きたキッチン
◆くるるの杜
◆ホクレンショップ(一部店舗のみ)
今回、お話を伺った皆様

左から
和寒町役場産業振興課
参事 輿水 昌明 氏
和寒ストライプペポ研究会
会長 郷 政雄 氏
和寒農業活性センター農想塾
所長 横井 義雄 氏

株式会社和寒シーズ
代表取締役社長 平崎 徹 氏
貴重なお時間をいただきましてありがとうございました。
以上、
北海道のまつのベジフルサポーター、
シニア野菜ソムリエ、
6次産業化プランナーの
田所かおりのレポートでした。