11月下旬から、京都市内各寺院で振舞われる大根だき。無病息災や中風除けなどのご利益を求めてたくさんの参拝客が訪れます。(大根炊きの始まった時期やいわれは寺院によって異なります。)千本釈迦堂と了徳寺の大根炊きが特に有名です。今回は、たくさんある中で千本釈迦堂と妙満寺へ行ってきました。
大根炊きの受付をすると一家族に一枚、お札がいただけます。
大きな釜にきれいに大根とおあげさん。ひとつひとつ盛り付けるたびに。柚子の香りがします。
それもそのはず妙満寺の大根だきには柚子が添えられていました。
だしがしゅんでいてとても柔らかい。そして上品で美味しい!1杯 500円でした。
続いて、千本釈迦堂へこちらのの大根炊きはTV取材もあって有名。
鎌倉時代に、お釈迦さまが悟りを開いたことを祝う法要として始まったとか。食べに来れない家族のためにタッパーも用意されています。また、家で炊けるように祈祷ずみの聖護院大根も。1つ千円。一人分の祈祷とお守りがいただけます。
聖護院大根は、苦みがすくなくほんのり甘い大根です。煮物にすると特に美味しい。きめが細かくトロトロです。そのくせ煮崩れもしにくい優等生です。
よく見ると淀大根の表示が・・淀大根は、京の伝統野菜として認定をされている聖護院大根の特に久御山町の東一口地域で栽培されているものです。是非みなさんも食べてくださいね。
残念ながら、振舞われる大根は聖護院ではなく長大根で残念。ひっきりなしに参詣の方が来られるので休む暇なく、皆さん一生懸命。
こちらの大根炊きもしっかりとしたお味。TVで何日も煮こんでいると言っていたのは本当かも。1杯千円でした。
千本釈迦堂は、全国のおかめ信仰の発祥の地、縁結び・ 夫婦円満・子授けにご利益があるそうです。是非、こちらにもお参りを。
京都の大根だきは、まだ続きます。9日、10日は、鳴滝了徳寺で、こちらは亀岡のまぼろしの篠大根。2月の大原三千院では、大原の大根を使われるとか。それぞれの大根を味わってみませんか?
是非、京都の野菜を味わってくださいね。