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皆さまこんにちは。
石川県のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエプロの本田智世です。
ピカピカに輝く小粒な実の加賀野菜『ヘタ紫なす』はこれから旬を迎えます。皮が薄くて果肉が柔らかく甘みがあるのが特徴です。愛らしい姿で丸ごと一夜漬けやオランダ煮、なすそうめんにして食べる事が多い夏に欠かせない伝統野菜です。
加賀野菜に認定されている『ヘタ紫なす』ですが現在、生産者は2名。犀川上流の崎浦地区で栽培され、寒さや暑すぎも苦手です。皮が薄いため葉で傷がついたり、病気にならないよう風通しを良くし、更に、色づきがよくなるように葉を1枚づつ取る「下葉かき」も手間がかかりますがとても重要な作業です。育てやすい中長茄子の栽培が多くなっていますが、大切に守り育てられています。
連作障害(同じ場所に同じ科の野菜を連続して作ると年々収量が低下してしまう)を防ぐため畑は1度収穫したら、4年は空けるそうです。今年は1月6日に種を蒔き2月下旬に接ぎ木(台木は台太郎:台木用なす)白マルチで地温を上げて肥料を与え定植します。
トンネルを取り5月半ばにワラを敷き収穫が始まります。
植物ホルモンのトマトトーンをつけ着果、肥大、熟期を促します。
共販の出荷が始まる7月10日頃には高さ1.5メートル程になり、1日に3,000個採ることもあるそうで、収穫したらなるべく触らず、段積みはしない。箱の下に柔らかい物を敷き傷が付かないよう大切に扱います。収穫と同時に「下葉かき」も行い、古い葉をまめにかき取り日当たりを良くし、収穫するにつれ生育が鈍っていく成り疲れも防いでいます。
今年も1ケース 5キログラムの物を1,700ケース程出荷予定だそうでS・M・Lサイズ、規格外とありますが、皮が柔らかく漬物にも適してるヘタ紫なすは丸のまま食べやすいSサイズが人気だそうです。
背くらべしてみました。左から熊本県産「大長なす」熊本県産「長なす」高知県産こうちのエコ野菜「なす」加賀野菜「ヘタ紫なす」これはMサイズ位の大きさでしょうか。Sサイズは1箱、120個。Mサイズは1箱、84個。Lサイズは1箱、60個です。
名前の由来になっているようにヘタの下になった部分まで美しい紫色です。「ヘタ紫なすの一夜漬け」
甘辛いだし汁を吸ったそうめんが美味しい郷土料理「なすそうめん」
ヘタ紫なすを能登のいしるでマリネに
皮が柔らかい「ヘタ紫なす」をブラックチェリーとシロップ煮にしてアイスクリームに添えてみました。
「ヘタ紫なす」は夏場にしか味わえません。コロンとかわいい短卵形。ぜひ一度味わってみて下さい。
石川県のまつのベジフルサポーター 野菜ソムリエプロの本田智世でした。