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東京都のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエ、アンチエイジングプランナーの友実秀子です。
1月7日は人日(じんじつ)の節句。そこで、今回は「七草がゆ」のアレンジレシピをご紹介します。
「人日の節句」は古き時代の中国の風習に由来しており、元旦から数えて7日目を人の日とし、人を大切にする節句として、無病息災を願って7種類の若菜を入れた汁物を食べるようになったそうです。年のはじめに若菜を摘んで食べる「若菜摘み」という日本古来の風習に「人日の節句」が結びつき、「七草がゆ」になったと言われています。(参照:ジャパノート)
小倉百人一首の光孝天皇の句に「君がため春の野に出て若菜摘む」とあります。平安前期の896年に宇多天皇が初めて7種の若菜を入れた粥を神に供えて無病息災を祈念しました。これが「七草がゆ」の始まりとされていて、江戸時代になってこの風習は庶民へと広まりました(参照:『たべもの起源事典』東京堂出版)。
地方によって異なるようですが、一般的な「春の七草」がこちら。
写真左から、セリ、ナズナ、ゴギョウ、はこべら、ほとけのざ、すずな(カブ)、すずしろ(大根)、これぞ七草!春の七草は、早春にいち早く芽吹くことから邪気を払うといわれます。七草を食べることで、ビタミン類など不足しがちな栄養素も摂取できますね。
最近では紅い大根が入ったものやおしゃれな鉢植えの七草を見かけることも。
私は季節の行事が大好きなので、「七草がゆ」も毎年いただきますが、ここ数年はいろいろとアレンジして楽しむようになりました。
まず、春の七草、人参、椎茸、干しえびを刻んで、オリーブオイルで炒め、酒・醤油・みりんで味付けした「ふりかけ」
シンプルなおかゆにトッピングしたり
チーズリゾットに削ったチーズと一緒にトッピングするのもオススメです。
こちらは「中華風七草がゆ」
まず干し貝柱と鶏ガラスープでおかゆを炊きます。七草をごま油で炒めて塩胡椒とオイスターソースで味付けしたもの、ピータン、ザーサイ、揚げワンタンの皮、千切り生姜などを用意して、お好みでトッピングして味わいます。いろいろな具材で味の変化を楽しみながらいただきましょう。
昨年好評だったのが「キヌア入り豆乳七草がゆ」
(材料)4〜5人分
・春の七草 1パック
・白米 1・1/2合
・キヌア 1/2合
・コンソメ顆粒 小さじ2
・A 玉ねぎ 1/2個
・A ニンニク 1個
・A オリーブオイル 大さじ2
・B 豆乳 180cc ×人数分
・B チーズ 15g ×人数分
・B コンソメ 小さじ1 ×人数分
・Bバター 大さじ1 ×人数分
・しめじ&えのき 適量
・塩コショウ 適量
(作り方)
1.カブと大根は7ミリ角くらいに切り、飾り用に紅白大根は薄い輪切りに、セリは葉っぱを少し残して、残りの七草は刻んでおく。
2.洗った白米とキヌアを炊飯器に入れ、角切りにしたカブと大根、コンソメを入れ、通常の水加減で炊く。
3.Aの材料をフライパンに入れ、弱火で5分ほどじっくり炒めておく。
4.1人用の鍋にバター、Aの炒め玉ねぎ大さじ1、しめじ・えのきを入れて炒める。塩コショウで味付けし、豆乳を加えて温め、コンソメと刻んだ七草を入れる。
5.炊いたご飯(1人分120gくらい)を加え、好みの固さになったらチーズを入れてよく混ぜ、チーズが溶けたらできあがり。薄切りにした紅白大根、セリを飾り、お好みで削ったチーズや黒こしょうを振って。
このレシピだとごはんを先に炊いておいてから1人分ずつ作れるので、家族の食事の時間がバラバラでもさっとできるし、きのこ類でカサ増ししてごはんの量も調節できるのでダイエット中の方にもオススメです。
年末年始のご馳走で疲れた胃腸にもやさしい「七草がゆ」。1月7日は一年の無病息災を祈願し、ちょっとアレンジした「七草がゆ」を楽しんでみてはいかがでしょうか?そして、このような伝統的な食文化や風習も大切にしていきたいですね。
東京都のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエ、アンチエイジングプランナーの友実秀子でした。