みなさま こんにちは
滋賀県のベジフルサポーター野菜ソムリエプロベジフルビューティーアドバイザーの
辻川育子です
年の瀬も押し迫り、寒さも厳しくなってまいりました。
そんな寒い季節に甘みが強まる野菜
「カブ」
人日の節句にいただく七草粥の「春の七草」にも登場しますね。
「すずな(鈴菜)」
すずなとはカブなんですよ。
日本で最も古い歴史を持つ野菜の1つ「カブ」。
世界の中でも日本ほど、カブの品種分化の進んだ国はないそうです。
滋賀県にも 、カブの在来品種がたくさんあります。
今回はその中の1つ「矢島かぶら」をご紹介いたします。
滋賀県守山市矢島地区に伝わる伝統野菜のカブ「矢島かぶら」は、用途性・生産者の高齢化の
問題などで近年どんどん生産は減り、「このまま消えてしまうのでは!」と危惧する声が高まりました。
そこで!「もりやま 食のまちづくりプロジェクト」の地域ブランド開発推進チームを中心に
矢島かぶらを後世に残していこう!!
矢島かぶらを守山の特産にしよう!
というプロジェクトが今年始まりました。
今年から作り始められた農家さんの圃場を見学させていただきました。
まずはハウス栽培の矢島かぶら。
ハウスのカブは葉も長く、大きく育っています。
軸は紫紅色ですが葉はやや緑色です。
土の上の部分は紫紅色で、土の中は白。とてもきれいな紫がかったピンク色です。
こちらは 露地栽培の矢島かぶら↓
ハウス物より軸は短めですが、葉も軸も紫紅色をしています。
矢島かぶらの特徴は、
偏球形で地上部は紫紅色
地下部は白色で中は白です。
軸と葉も紫紅色と記されています。
(青葉高著:野菜 参照)
その特徴は、より路地ものに表れていますね!
12月7日には品評会が開かれました。
品評会では矢島かぶらを使ったアイデア品の試食もできました。
その中のいくつかをご紹介します 。
矢島かぶらのチーズピザパン
スライスした矢島かぶらを大胆にトッピング。
佃煮とジャム(プレーン・ゆず)
カブの実はビタミンが豊富な淡色野菜!
葉はβカロテン豊富な緑黄色野菜!
実も葉も食べて欲しいお野菜です。
ごはんやパンのおともに。
また、皆さんに食べて知っていただこうと、
堅田にある大型スーパーマーケットでは試食販売もされました。
私もお手伝いに行ってまいりました。
試食はこの二つ
矢島かぶらの甘酢漬け
皮ごとスライスして甘酢に漬けるので、きれいなピンク色になります。
食べていただくとおいしさを解っていただけて、たくさんの方に購入いただけました。
ちょっぴり千枚漬けに似た味わいです。
サラダ(生にドレッシング)
「葉も食べられるの?」
のご質問が多かったので、葉もつけて提供させていただきました。
肉質は緻密で甘くて美味しいです。
農家さん、飲食業、加工業者。
様々な方々がタッグを組んでブランド確立のために頑張られています。
今回のプロジェクト、守山矢島かぶらの会の代表
有)岩佐ファーム
岩佐嘉光さんのお話では、
矢島かぶらは干して、おみおつけ(味噌汁)に入れたり、ぬか漬けにして食べるのが昔からの食べ方のようです。
私もお料理に使ってみました。
生でも美味しいのですが、まずは、焼いてみましょう。
矢島かぶらプレート
矢島かぶらの実も葉も、鶏肉とオーブンで一緒に焼きました。
茹でてピュレ状にしたかぶらに、生クリーム・塩
ホワイトペッパーで調味したカブソースを添えました。
ソースは淡いピンクです。カブはジューシーで優しいお味です。
もう一品は、
矢島かぶらの和風スープ
和風だしに豆乳ベースのスープです。
隠し味は酒粕と白みそ。レンコンと里芋も加えて、トッピングは茹でた矢島かぶらの葉。
寒い冬に体があたたまるスープです。
葉も実も美味しくて、焼いても煮ても美味しいかぶらでした。
守山といえば「矢島かぶら」
そして滋賀県の特産として認知していただける日も、そう遠くはないかもしれません。
伝統野菜はその地域の文化!応援を続けていきたいと思います。
今回が今年最後のレポートとなりました。
来年も滋賀の野菜を中心に
素敵なレポートができますようにがんばります!
滋賀県のベジフルサポーター
野菜ソムリエプロ
ベジフルビューティーアドバイザー
辻川育子でした 。