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みなさま、こんにちは。
長野県のまつのベジフルサポーターアクティブ野菜ソムリエの戸谷澄子です。
干し柿が軒を飾り半月もすると信州では野沢菜漬けが始まります。
信州の「野沢菜漬け」は、「広島菜漬」「高菜漬け」とならび、日本三大菜漬のひとつとされています。各家庭により味が違うのも特徴です。 生まれも育ちも信州のわたし。子供の頃からこの時期になると、家族総出で野沢菜を収穫し、お菜(野沢菜)洗いをし、祖母や母が我が家の味で樽に漬け込むのを見てきました。
今回は、私の曾祖母の代から伝わる我が家の「野沢菜漬け」をご紹介したいと思います。
たっぷりの水に浸けて洗い、土や枯葉などのごみを取り除きます。温泉が湧き出る地域では、温泉の湯で洗っています。株の大きさごとに仕分けて水切りしていきます。
上まで積み上げたら、重石をし桶の2/3の高さまで水を張ります。
野沢菜はアブラナ科アブラナ属
今から約250年ほど前・・・野沢温泉のとあるお寺の住職が京都学遊の際、大阪や京都で名産の天王寺蕪の種を持ち帰り撒いたところ、蕪は小さく葉が大きい、天王寺蕪とは違ったものが育ちました。野沢温泉は積雪量の多い高冷地です。温暖な西国育ちの天王寺蕪はすっかり突然変異をおこし、野沢菜が誕生した、といういい伝えがあります。
ただし、現代の遺伝子の研究では、天王寺蕪の子孫ではなく、シベリア経由で入ってきた耐寒性に優れる西洋系の一種と見られています。野沢菜には豊富なカリウムが含まれ、余分な塩分を体外に排出したり、むくみを解消する効果があると言われています。また、βカロテンも豊富に含まれており、これは漬物にしても残っています。活性酸素を抑え、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病から守る働きのほか、皮膚や粘膜の細胞を正常に保つ働きもあると言われています。