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こんにちは。
山形県のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエ、アスリートフードマイスター3級鐙谷貴子です。
山形県の田んぼもすっかり黄金色。稲刈りが真っ盛りです。スーパーには新米が並びました。お米が美味しい。そして、その新米に合うおかずと言えば・・芋煮汁です。具だくさんの汁で芋煮汁とご飯があれば完璧です。
山形県では秋になると芋煮会といって、会社、学校、町内会、子ども会、そして友達、家族同士、いろいろなつながりで屋外で芋煮をつくって食べる習慣があります。この習慣は私が小さい頃からあって、学校の行事や子ども会で川原まで歩いて行いました。今日は、山形の秋の風物詩「芋煮会」についてレポートします。
この場所は松尾芭蕉が「五月雨(さみだれ)を 集めて早し 最上川(もがみがわ)」と唄った俳句で知られる最上川の河口の酒田市です。数キロで日本海に流れて行きます。
この時期になると仮設の流し場と簡易のコンロ、仮設トイレが設置されます。この日は日曜日のお天気に恵まれ、こども会や家族など10団体くらい200人くらいいました。
実は山形県の芋煮汁には2種類あります。庄内風と内陸風です。
- 庄内は豚肉で味噌仕立て
- 内陸は牛肉で醤油仕立て
これには地域の肉文化が深く関わっていて、庄内は豚肉文化、内陸は米沢牛などの牛肉文化。そこでそれぞれの肉に合った味付けの芋煮汁ができ上がったと言われています。
しかし、このようないろいろな交流の盛んな今でも「内陸風を食べたことがない。」「庄内風を食べたことがない。」という人が多いのには驚きます。必ずといって芋煮汁を食べながらの会話では「どっち派?」庄内味か?内陸味か?そして必ず自分がお勧め味の美味しさを説きます!まさに対決ですね(笑)
ふだん火を見ることがない子どもたちは、薪を釜に入れながらでき上がりを楽しみに囲んでいます。いい光景ですね。
そして鍋の底の真っ黒なススを洗う手間を取る工夫としてクレンザーが塗られています。膜をつくるので、そのままタワシで洗えば済む!という知恵ですね。
こんな大鍋おうちにありますか??実は全部無料貸し出ししてくれます。今はどこのスーパーでも大鍋、お玉、敷物、釜など貸し出ししてくれます。そして、バーベキューの網やブロックまで!薪、ビールはモチロンすべて揃えられる手軽さです。
それではレシピを紹介しましょう
「庄内風芋煮汁」
<材料>4人分
- 豚肉・・・250g
- 里芋・・・300g
- 厚揚げ・・1/2枚
- こんにゃく・・1/2枚
- ごぼう・・1/2本
- にんじん・・1/2本
- さつま芋・・1本
- 長ネギ・・2本
- 味噌・・大3~
- 醤油・・・大1/2
- 砂糖・・ひとつまみ
<作り方>
- 里芋を洗い、鍋にかぶるくらいの水を入れて加熱。沸騰してから5分茹でてからザルに開ける。
- 1.の里芋を手または包丁でむいて適当な大きさに切る。
- ごぼうは笹がき、にんじんはイチョウ切り。さつま芋は3cm輪切り。ネギは斜め切り。こんにゃく、厚揚げは下茹でして切る。
- 鍋に2.を入れて水を入れ加熱。芋が柔らかくなったら肉、ネギ以外の野菜を入れて加熱。
- 調味料を入れて味を調節してネギを加える。
「内陸風芋煮汁」
<材料>4人分
- 牛肉・・・・300g
- 里芋・・・300g
- こんにゃく・・・1枚
- ごぼう・・・1本
- 長ネギ・・・2本
<作り方>
庄内風と同じ。
庄内風と内陸風の違いは肉以外には内陸風は材料がシンプルということです。イメージとしてはすきやきの汁たっぷりをイメージをしてください。
秋の代表レシピの芋煮汁。これを囲みながら友人、家族で話が広がる子どもに伝えていく地域の食文化です。
山形県のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエ、アスリートフードマイスター3級
鐙谷貴子でした。