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みなさんこんにちは!
東京都のまつのベジフルサポーターアクティブ野菜ソムリエの増田智子です。
みなさん、新宿御苑には行ったことがありますか?東京の方でも意外と行ったことがなかったりするものです。実は、江戸や東京の野菜と深い関わりを持つ「新宿御苑」。お散歩がてら足を向けてみませんか?
新宿御苑は東京メトロ丸の内線「新宿御苑前駅」で降りればすぐ。JR新宿駅南口 から歩いても10分弱のところにあります。土日はもちろん、平日でもたくさんの方々でにぎわう緑豊かな都会のオアシスです。
もともと、新宿御苑は江戸時代には信濃国高遠藩内藤家の下屋敷でした。(下屋敷・・・諸大名が江戸幕府から与えられた土地・屋敷の一つで、「上屋敷」が大名や家族が住む屋敷であるのに対し、「下屋敷」は江戸城郊外に作られた別邸で庭園や菜園としての役割も担っていました)
この内藤家の菜園で栽培が始まったのが「内藤とうがらし」(や、「内藤かぼちゃ」など)
とうがらしは「八房唐辛子」という種類で、内藤家では広大な敷地にとうがらしを植え、房状の果実が枝の先で上を向き実が一斉に熟すとこのあたり一面が真っ赤になったとのことです。今や大都会で高いビルの立ち並ぶ新宿ですが、江戸時代にはとうがらしや、かぼちゃなどを栽培する農村だったのですね!
江戸中期には人口は百万人を超えて世界でも有数の大都市となっていた江戸。その人々の胃袋を満たしていた野菜はこうやって江戸やその周りの農村で作られていました。今のように流通体制が整備されてはいませんから、やはり近くて新鮮な江戸の野菜はとても重要だったのでしょう。
江戸の各地で野菜が盛んに作られ、「内藤かぼちゃ」「鳴子うり」「練馬大根」など野菜に地名のつく名産品がたくさんできたそう。今、江戸東京の伝統野菜として見直され、復活している野菜のひとつが「内藤とうがらし」や「内藤かぼちゃ」なんですって。
江戸東京野菜について詳しくは・・・
JA東京中央会「江戸東京野菜」
http://www.tokyo-ja.or.jp/edo/edoyasai_index.html
今回、江戸東京野菜について学ぶ機会があって、現在42品目認定されているそれぞれに歴史や物語があることを知り、大変興味がわきました!
さて、話は戻って・・・「内藤とうがらし」発祥の地ということから、新宿御苑ではこれにちなんだ商品が売店でも販売されています。
「内藤とうがらしクレープ」
一見、甘いクレープアイスのようですが…冷凍した生クリームにちょっと内藤とうがらしが入っているようで後からピリッとほんの少し辛みを感じます。もともと内藤とうがらしは辛みがまろやかな品種。いいアクセントですね。
さらに園内のレストラン「ゆりのき」
こちらでは、江戸東京野菜を使ったお食事やスイーツ盛り合わせも食べることができます。
ちなみに、レストラン横のエコハウスでは現在「内藤とうがらし歴史文化展」が行われており、
10/1からは新宿区内の百貨店などで「第3回新宿内藤とうがらしフェア」も開催されるそうです。
新宿門すぐ横の「カフェはなのき」でも、気軽に江戸東京野菜を取り入れたメニューが食べられます。
内藤とうがらしといちごのソースがかかったアイスクリーム。ほんのり辛みがあって、滑らかなアイスクリームはくせになりそう♡
江戸東京野菜がこんなに手軽に食べられてしまうなんて…とびっくりしました。そもそも、農地が少なくなった東京で地元産野菜を目にすることがあまりありません。
江戸東京野菜は… まるで、幻の!運が良くなきゃ手に入らない!くらいに思っていましたから。
毎月2日ほどですが、新宿門横のテントでも江戸東京野菜や東京産の野菜の販売もあったりして、
新宿御苑に行くと何かしら楽しい発見があることは違いないですよ♪
東京都のまつのベジフルサポーターアクティブ野菜ソムリエの増田智子でした!