こんちには。
京都府まつのべジフルサポーター・シニア野菜ソムリエ・管理栄養士の中本絵里です。
毎日、暑くてたまりませんでしたが、野菜と果物から、美味しく水分補給できました。本当に野菜・果物は ありがたいですね。
さて、この暑~い8月に野菜ソムリエコミュニティ京都主催の、昔ながらの九条ねぎ栽培の追体験をしてきました。京都でねぎと言えば青い九条ねぎです。冬に欠かせないお野菜です。
そんな九条ねぎの昔ながらの栽培方法を九条ねぎ農家の長谷川さんに教えていただきました。ご存知ですか?九条ねぎの栽培期間を。なんと1年2か月は、かかるんです。愛情がなくては作れないですね。
今は、種をまき、成長すればそのまま収穫するスタイルが増えているそうですが、昔ながらの方法は、種をまき、成長したものを掘り起し、ねぎを干し、干したねぎを、また植え直すというとても手間がかかった栽培方法なのです。
京都ではこれからホームセンターなどの店頭に、干しねぎが並びます。
購入した干したねぎを定植するのも一つの方法ですが、今回、九条ねぎの栽培方法を教えて頂いた長谷川さんは、種取りから干しねぎ、収穫間まですべてご自身の圃場で九条ねぎを栽培されています。
そんな長谷川さんの九条ねぎの栽培期間は、種まきからなんと!!1年2カ月。
丁寧に丁寧に、愛情をこめて京都の九条ねぎを栽培されているのです。
長谷川さんの圃場を最初に訪ねたのは、種取りの前5月ごろ。
種があまりできていなかったので、
6月に入ってから種取りに伺うことに。
摘み取りながら手作業で種を収穫します。種取り用に作られたねぎ坊主を一つずつ手で種をこぼさないように収穫していきます。この種を集め、種をまき苗を育てていくのです。
ちなみにこちらは春に植えた九条ねぎです。6月時点ではまだまだ小さいのですね。
干しねぎをする予定の圃場では、2カ月経ってようやく干す作業を行うことに。
8月2日、うだるような暑さの中、ねぎの掘り起しを開始。根っこに直接太陽が当たらないように葉で覆い隠しながら重ねて干します。
雨が降ったらやり直しなのでドキドキしながら一週間を過ごしました。干し方や干す期間は農家さんによって異なる方法もあるようです。
8月9日、1週間後、無事に干したねぎを集めて定植準備と定植を行うことになりました。葉を専用の機械で切り落とし
切ったねぎをコンテナに詰めましたが思ったほど進まない作業に驚きました。
別の圃場では、定植作業を。干したねぎを補助に運び、ただひたすら植える作業を。
畝を崩さぬように、間隔を考えて・・実は、簡単そうに思えたのですが、残念ながら作業は進みませんでした。定植作業も、葉を切り落とす作業も中途半端なまま作業時間終了となってしまいました。
このような丁寧な作業の数々のおかげで九条ねぎは元気に育ち、香りがよくなるそうです。
ただ、販売される際、栽培法で作物が差別化されることはないそうで、少し残念に思います。
ねぎの掘り起しの際、そんなお話をしていたら、参加して下さっていたイタリアの方が、イタリアでは機械を使わずに、手作業で作られた農作物は、手作業で作ったと差別化して販売されていると教えてくださいました。
このネギが美味しくなるのは12月になってから。歯切れのよい時期を楽しむのもいいですし、寒さで増えたトローっとしたあんを楽しむのもいいですよ。是非、冬になりましたら、京都の九条ねぎを召上って下さい!
京都府まつのべジフルサポーター・シニア野菜ソムリエ・管理栄養士の中本絵里でした。