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和歌山県のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエプロの阪口理紗です。今月から和歌山県の魅力あふれる野菜や果物、こだわりの生産者や旬の野菜を使った料理などをご紹介していきます。
さて、皆さんは「和歌山県」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか?定番なところでは、「梅」「みかん」「パンダ」…?和歌山県は日本最大の半島である紀伊半島の西側に位置し、県の南部には高野山や熊野三山などの山々が連なり、海・山・温泉・自然・歴史文化に恵まれています。温暖な気候も特徴で、農業・林業・水産業も盛んです。とりわけみかんや柿、梅などの果樹栽培が盛んで、これら3つは生産量が日本一!桃も全国有数の産地として有名です。(参考資料:和歌山の果樹)
今回はその中でも果樹大国・和歌山のブランド「有田みかん」をお伝えします。
有田みかんは室町時代初期に自生した木を発見されてから約500年以上という長い歴史があり、紀伊国屋文左衛門が嵐の中、船で江戸までみかんを運んだ…という話も地元では有名です。有田川両岸の山や海岸沿いの山々にみかん畑が広がる有田地域は、傾斜地で水はけが良く、太陽の光をいっぱい浴びて美味しいみかんができるそうです。
と言っても、現在では以前水田だった場所にも土を入れてみかん畑が作られていて、左右見渡してもまさにみかん畑一色という感じ。民家と民家の間や駐車場の空いたスペースにもみかんの木が植えてあり、それぐらいみかんに囲まれた場所です。
また、国道沿いを走るとこんな大きな壁絵にも目を奪われます!
みかんの最初の収穫は、極早生と呼ばれるものからで、9月になると徐々に色づき始め、みどり色が薄くなり、完全にみかん色になる前に収穫・出荷します。一見酸っぱそうで、「食べられるの?」と思ってしまいますが…中身はちゃ〜んとみかんです!酸味が少し強くサッパリとした味ですよ。
11月頃から採れ始める早生みかんは、皮が薄く甘みが増してとっても美味しいです。この頃から12月末までが最盛期で、みかん農家は大忙しです。
そして、有田みかんは美味しいだけでなく、風邪を引きやすい冬を元気に乗り越えるために最適な果物です!3個食べれば1日に必要なビタミンC量が摂取できます。ビタミンCは免疫力を高め、風邪の予防に効果があり、アンチエイジングや美肌効果も期待できます。食物繊維も豊富で腸内環境を整えてくれたり、色素成分のβ-クリプトキサンチンにはガン予防や骨粗鬆症の予防効果があるそう。まさに健康と美容にオススメな果物なのです。
さて、皆さんは大きいみかんと小さいみかん、どちらがお好きですか?
小さいみかんは、皮や内袋が薄く、味が濃縮されています。大きめのみかんはボリュームがあり、贈答用に利用され喜ばれます。同じみかんなら大きい方がお得?とついつい思ってしまいますが、いろいろなみかんを食べ比べてお好きな味を探してみてくださいね。
そして、食べ終わった後は…皮を天日干しにして入浴剤として使いましょう。みかんの香りでリラックスしながら血行促進効果が期待できますよ。
また、皮を剥いてミキサーにかけてジュースにするのも美味しいですよ。我が家では健康と美容のために自家製甘酒を飲んでいるので、今回はみかんと甘酒のやわからプリンをご紹介します。
【有田みかんと甘酒のやわらかプリン】
材料(プリンカップ7個分)
・みかん 中4個(皮を剥いて内袋と一緒で約200グラム)
・甘酒 約300cc
・粉寒天 4グラム
・生クリーム 適量
作り方
(1)小鍋にペーストの甘酒を入れ、粉寒天を振り入れ、ゆっくりと混ぜながら加熱します。
(2)粉寒天がしっかり溶けたら火を止め、粗熱が取れたら、内袋と果肉をミキサーでジュースにしたものを加えて混ぜ合わせます。
(3)プリンカップに流し入れて、冷蔵庫で冷やしたら完成です。内袋の舌触りが苦手な方は、ミキサーで作ったジュースをザルでこすと滑らかになりますよ。生クリームを添えて完成です。
これから旬を迎える有田みかんを食べて、ココロもカラダも冬を迎える準備をしていきましょう。
和歌山県のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエプロの阪口理紗でした。
参考資料:JAありだHP、有田市みかん資料館