万葉集には『佐野の茎立』と紹介され、なんでも佐野農協では1986年には「かき菜専門部会」を設立し、生産農家は100件を超えるそうです。佐野のかき菜のブランド名は佐野のそだち菜と言います。ビタミンや鉄分、カルシウムなどのミネラル、カロチン、食物繊維などさまざまな栄養素を含む緑黄色野菜です。かき菜は旬である3~4月の旬にしか出回らないことから、春を呼ぶ野菜とも言われます。
そんなかき菜で、3品のお料理を作りました。
1品目、『かき菜と蒸し鶏の葱ソース』
葱のみじん切りとおろし生姜を香りがたつまで油で熱し、塩、中華ダシで味付け。そのソースを茹でたかき菜と蒸し鶏にたっぷりとかけ、トマトを添えます。このお料理は一般的にきゅうりと合わせることが多いようですが今回はアレンジし、旬のかき菜で作りました。お酒にも最高に合う、1品です。
今回は中華三昧。
2品目、『かき菜と干し海老の炒め』です。
ニンニク、葱、干し海老、ザーサイをじっくり香りが立つまで油で炒め、そこにかき菜を入れ軽く火を通し、酒、醤油のみで味を付けました。クセになるおいしさの1品です。※かき菜は旨みが強いため、シンプルな味付けでも充分においしいのです。
3品目、『菜飯(ツァイファン)』
中華三昧も前菜、主菜ときましたがやっぱりご飯が食べた~い、、、ということで菜飯(ツァイファン)。
作り方は簡単。茹でたかき菜を細かく刻み、しらすとゴマを合わせ、軽く熱したラードをかけ、お好みで塩を少々加えます。これが中華風。こちらを熱々の白いご飯に混ぜ合わせたら出来上がりです。ちなみにこれをおにぎりにしたものも、、、たまらない美味しさなんです。
そんな魅力的な緑黄色野菜のかき菜。皆様もご機会がございましたら、ぜひ食べていただきたい栃木県の野菜のひとつです。もちろんシンプルにお浸しでいただくのもおいしいのですが、かき菜は油やニンニクと相性が非常に良いため、中華で使用すると素材のおいしさが引き立ち、おすすめです。私中華料理、、、個人的に大大大好きなんです。
栄養たっぷり、旬の味のかき菜、皆様にもぜひ食べていただき、かき菜のパワーを感じて欲しいと思います。