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こんにちは。
山形県のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエ、Takako’sきっちん主宰鐙谷(あぶみや)貴子です。
皆さんは「アスパラソバージュ」という野菜を知っていますか?アスパラソバージュとはユリ科オルニガラム属。原産はフランス。ソバージュとは野生という意味で、フランスでは原野に生えている山菜でそれを日本に空輸しているそうです。そして日本で栽培している農家さんは珍しいという貴重な野菜です。今月は、アスパラソバージュについてご紹介したいと思います。
こちら山形も急に温かくなり、鳥海山の雪も少し溶けて春の訪れにワクワク。そんな楽しい気持ちとともに、日本での栽培も珍しいアスパラソバージュ農家さん、山形県酒田市の佐藤吉徳さんのハウスを野菜ソムリエ仲間と訪ねました。
アスパラソバージュ
実は、この名前を知ったのは昨年の今頃です。それは、野菜ソムリエの北海道の方と福井の方からの問い合わせでした。
「山形県酒田市にアスパラソバージュを作っている人がいるらしいけど知っていますか?」
「え??初めて聞いた野菜の名前?」
検索すると、ブログを見つけました。
全国でも注目の野菜?アスパラガスとは違うの?日本でも作っている人は少ない珍しい野菜らしい?
地元の人も知らない野菜を作っている人がいるその現実にも驚きました。
色々な疑問を持ちながら見学を申し込むと、残念ながら今年の収穫は数日前に終了という悲しい返事。何というタイミングの悪さでしょう。
それじゃあ来年までのお楽しみ!ということでやっと1年越しに会いに来ることができました。
大きなビニールハウスが28棟もずらりと並び圧巻です。アスパラソバージュはその中の3棟。他にはアスパラガス、かすみ草などの花を作っているそうです。アスパラソバージュは主にフランスから日本に空輸され、フランス料理店などで使われていると伺いました。何はともあれ想像だけで希少な野菜に会えるわくわくは抑えられない。
さあ、それではハウスの中にいざ!ニラ畑のような30cmの繊細な細い葉が一面に。葉をかき分けると細くて可愛いまるでつくしのような穂が。これが??あの???
佐藤さんはアスパラソバージュを育てて10年。やっと収穫にこぎつけ今年で16年目。
佐藤さんが最初にこの野菜を知ったのは2000年の農業新聞を見て空輸の珍しい野菜の記事に目が止まりました。自分が育てている花の「ダビウム」と同じ仲間の野菜がある?その野菜に会ってみたい。誰も育てたことのない野菜に挑戦してみよう。そんな思いだけで辛抱強く10年待ちに待った収穫。原動力は何ですか?とたずねると「誰も育てていないから面白い」という答えが。
手引きも何もないままよくわからないけど続けよう。そう思って今年で16年目。
日本でも世界でも栽培してる人は少ないと話す。佐藤さんの目は少年のようにキラキラ。
1本、生を噛んでみた。甘い、ネバネバする。ぬるぬるする。ほんのり青臭い。これが原種が山菜の証ということなのかな。16年間の佐藤さんの夢。たくさんの人へ。皆の元へ届きますように。私が地元の農家さんの思いを変わって伝えます。
今年の出荷は4/4初出荷。ゴールデンウィーク頃までです。
(佐藤吉徳さんのお写真より)
定点観測in畑 佐藤吉徳さんブログ
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山形県のまつのベジフルサポーター、野菜ソムリエ、Takako’sきっちん主宰鐙谷(あぶみや)貴子でした。